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魔法師Mの物語  作者:
第三章 記憶回復とレッドアイの暴走
119/222

彼の中では魔法師は魔法使い

「ごめんね~なんか迷惑かけちゃったみたいで」←影富

 

 事情を話して影富先輩を研究所内に入れることとなった。

 

 「雪村達の通う高校の先輩か~ってことは俺達とタメか」←夜見

 「そうなるな」←橋屋

 「だからと言って、研究所の周りをうろちょろされては不審者と間違っても仕方がない。

 気を付けるように」←工藤

 「はい。すみませんでした」←影富

 「じゃあ俺は仕事があるから、ここで失礼する」←工藤

 

 工藤さんが去った後、影富先輩は工藤さんを見て「かっこいいな~」と言葉を発す。

 「当たり前ですよ。工藤さんなんですから」←雪村

 

 かっこいい=工藤さん。というのは雪村の頭の中では常識とされているらしい。

 かっこいいにあてはまるのは今の所彼の中では工藤棗ただ一人。

 尊敬の意味で好意を持っているぐらいに・・・・。


 「ん?工藤さん??・・ってことはもしかして」と後ろにいた力輝を見る。

 「あっ、えっと・・」←力輝

 「血は繋がってませんよ」←雪村


 力輝の苗字『工藤』は、彼女が高校入学の際に登録するため必要だったため彼の苗字を使用し「工藤力輝」となった。入学式では工藤棗が兄役として入学式に同行した。

 しかし数か月前のことでどう対応したらいいのか混乱した彼女に雪村がすぐさまフォローしたのであった。

 

 「そっか~そうだよね~。でも、雰囲気的に二人良く似てたからもしかしてって思ったんだけど」←影富

 「どこがですか?あれのどこが?」←雪村

 気に入らないのか影富に追求する雪村。その姿を見て楽しそうにしている影富を3人は黙って観ていた。

 

 

 「でもびっくりしたよ。雪村君と工藤さん魔法師だったんだね」←影富

 「すみません。黙ってて」←力輝

 「いや、いいんだよ。皆いろいろな事情があるだろうしね。気にしてないよ。

 そっか~雪村君、魔法使いなんだ~」←影富

 「ちょっと待ってください。僕そんな絵本に出てくるキャラじゃないですから」←雪村

 

 影富先輩の中で、魔法師は魔法使いへと変換されてなにやらアニメのようなキャラへとなってしまっているのだ。

 

 「シンデレラを綺麗なドレスに変身させるとかできないの?」←影富

 「そんなことできません。あんたの頭の中で魔法師ってどうなってるんだよ」←雪村

 「願い事をなんでも叶えてくれる「それは童話でしょ!現実はそうなもんじゃないんだよ!」

 

 「なんか楽しそうだな」←夜見

 「いやあれは楽しそうとはいえないぞ」←橋屋

 

 それから10分にかけて影富先輩と雪村は魔法師について語ったのでありました。

 

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