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魔法師Mの物語  作者:
第三章 記憶回復とレッドアイの暴走
118/222

影富岬はただの先輩ではない

「雪村君、もうすぐ夏休みだけどどこか予定とかある?」←影富

 「仕事があります」←雪村

 「バイトしてるの?どこに?なんのバイト?僕にも教えて」←影富

 「教えてどうするんですか?先輩、3年生なんですからもっと自覚してください。受験とかいろいろあるでしょ?それとも先輩は・・・「落ち着いて。聞いてるだけだから」と雪村を落ち着かせる。彼もそのせいで言う気力がなくなってしまう。

 

 「教えられません」←雪村

 「えっ、そんな・・・言えないバイトをしてるの?」

 「なんか知らないけど、変なこと想像してるでしょ?バレバレですよ。違いますから」←雪村

 「冗談だよ」←影富

 「あなたが言うと冗談に聞こえないんです」←雪村

 「そうかな?まぁ、よく言われるけど」←影富

 「(言われるのかよ)」←雪村

 「まぁ、仕事があるなら仕方ないか。暇なら僕と一緒にどこか旅行にでもと思ってたのに残念だな~」←影富

 「暇でもあなたと一緒は遠慮します」←雪村

 「つめたいな~雪村君。まぁ、そこが好きなんだけどね」←影富

 「変なこと言うのやめてもらえますか?」←雪村


 1年A組教室

 「工藤さん、もうすぐ夏休みだね。どこか予定とかあるの?私家族で旅行に行くんだけど」

 「そうなんだ。私はずっと家にいるかな。予定とかないし」←力輝

 「そっか~。じゃあ、暇なとき遊びにいこう。工藤さんと二人で遊びに行きたいし」←南條

 「うん。いいよ」←力輝

 「やったー!じゃあ、暇なとき連絡するね」←南條


 

 そして、夏休みに入った。


 朝起きたら勉強したり、訓練したりとしてあっと言う間に一日は終わる。

 その習慣で夏休みの宿題をすべて終わらせて・・・暇になってしまった力輝。

 予習復習も今日の分は終わり今日することが終わったため、DVDを見ようとした時だった。

 

 ガチャン!

 「ん?」と力輝が玄関に顔を向けた先にいたのは雪村だった。

 「何か用?」←力輝

 「しばらくここにいさせて」←雪村

 ただ事ではない様子だったので力輝は了承することにした。

 

 「なにがあったんです?」←力輝

 「影富先輩が家に来たんだ」←雪村

 「えっ?」←力輝


 回想すること約1時間前のことである。

 夏休みのため、一緒に力輝と学校へ行くこともなく一人で家にいると来客が現れた。

 それが影富先輩だったのだ。なぜ彼の家を知っていたのかは分からないが、家に入れたくないので、用事があるといい追い返した。

 研究所へ向かうために支度をしていると彼はまだいたためにこっそりと出たつもりがばれでしまい、ダッシュでここまで来たというのだ。

 

 「それは大変でしたね」←力輝

 「あの人マジやばいよ。あれじゃあまるでストーカーだよ」と雪村は出された水をごくごくと飲み干した。それを聞いた力輝は彼をじーっと見つめて…。

 「ストーカー・・・ですね」←力輝

 「僕は監視でやったんだからね!」←雪村

 もう慣れたであろう。ストーカーではない宣言。


 「なんとかまいたけど、もしかしたらここまで来たかもしれない」←雪村

 「いや。そんなこともし起きたら影富先輩、本当にただ者じゃないですよ。いくらなんでも考えすぎでは・・・」←力輝

 

 が、それが本当に起きてしまった。

 研究所あたりをうろうろしている10代の男性がいるとのことを聞きつけて見てみるとそれはまぎれもなく影富先輩だったのだ。

 これを見た力輝と雪村は影富岬という人間に恐怖を感じたのだった。


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