女子力高めの先輩に女子達は虜になってしまった
「雪村君、おはよう」←影富
「おはようございます。朝からテンション高いですね」←雪村
「おはようございます。影富先輩」←力輝
「おはよう工藤さん・・・と、南條さん」←影富
力輝・雪村は後ろを振り向くとそこには南條さんの姿が。
「おはようございます!」←南條
「南條、声でかい」←雪村
「おはよう。南條さん」←力輝
「おはよう。そしてごめんなさい、雪村先輩」←南條
朝からなんの集まりだろうと、ほかの生徒が見守る中彼らはそれを知らない。
「雪村君、南條さんをいじめちゃだめだよ?」←影富
「いじめてません。変な言い方しないでくださいよ」←雪村
朝からついてないなと雪村は思った。昨日の今日で顔を合わすなんて・・・と。
「雪村君ってお昼はどこで食べてるの?」
「教室です」
「弁当派?食堂派?」
「食堂派ですけど、なんですか?」
「お弁当一緒に食べたいなって思って~」
「いやです。僕友達と食べるんで」
「えぇ~せっかく作ったのに~」
「知りませんよ。そんなこと」
「じゃあ僕もお邪魔しても「ダメです。っていうか来ないでください」
「そんなぁ~(泣)・・あっ、だったら工藤さん達と一緒なのはどう?」
それならいいんじゃない?
この時、力輝はそんなこと言っても彼は断るだろうと予想していた。
しかし彼は「まぁ・・・それなら」とあっさり了承してしまったのであった。
そしてそのお昼がやってきた。
さすがに教室はまずいので屋上で待ち合わせということになった。
南條さんと力輝が屋上に着くとすでに影富先輩が待っていた。
「わぁ~おいしそう!」←南條
「これ自分で作ったんですか?」←力輝
「そうだよ。料理は得意なんだ」←影富
女子力が高いと思われる。力輝は彼の弁当を見て、なんか悔しいと思ってしまう。
すると雪村が沼口先輩を連れてやってきた。
「あれ?沼口君じゃん」←影富
「先輩~お久しぶりっす」←沼口
「えっ!?沼口先輩と影富先輩知り合いなんですか!?」←南條
「委員会が一緒で何度か話したことあるんだ」←影富
「そうなの?」←雪村
「まぁな」←沼口
「えっ、先輩が好きなのってこいつなんっすか?」←沼口
影富の話を聞いて知った沼口先輩は隣にいる雪村を指さして言う。
「そうだよ」←影富
「それで返事は?」←沼口
「ふられたよ。でも僕はあきらめないから」←影富
「とっとと諦めてください」←雪村
「これ美味しいです。影富先輩」←南條
「ありがとう。嬉しいよ」←影富
「これの作り方・・・教えてください」←力輝
「うん。いいよ」←影富
もう女子は彼のお弁当の虜になってしまいました。
「先輩、雪村のどこがいいんすか?」←沼口
「全部だよ」←影富
「・・・・」←雪村




