とんでもないキャラが現れて、悪戦苦闘する毒舌さん
「ごめんなさい!」×2
ばれてしまったので影富先輩に謝る力輝と南條さん。
しかし影富先輩はにこやかに「いいよ。気にしてないから」とあっさり許してくれた。
「工藤さんだよね?はじめまして。3年A組の影富岬です」
「あぁ・・・どうも。はじめまして」
「そっちの子は・・・「工藤さんと同じクラスの南條です!」
「南條、声がでかい」←雪村
「すっ、すみません。雪村先輩!」←南條
「元気があっていいじゃない」←影富
「ありあまりすぎなんですよ。こいつは」←雪村
「そうかな~?僕はいいと思うよ」←影富
雪村の苦手タイプ。爽やかなイケメンと確定した。
「ところでさっきの話なんですけど、雪村先輩のこと好きなんですか?」←南條
「うん。好きだよ」←影富
あっさり言う彼に力輝と雪村は引いていた。南條さんは目がきらきらしている。
「それは・・・あれですか。男の人が好きということですか?」←南條
「いやそうでもないよ?女の人も好きだし」←影富
「(どっちなんだよ)」←雪村・力輝
ようするにどっちでもありということである。中にはそういう人もいるのだ。
「雪村君ってそっけない感じがするけど、中身は純粋って感じがするんだよね。僕から見たらそこが可愛いし、いじめたくなるというか~あぁ、うまく言えないな」
「(こいつのどこが純粋なんだ?ただの毒舌じゃないか)」←力輝
「(この人・・・外見よりすごく怖い人なのかも)」←雪村
「とにかく。僕は雪村君の好きだから、できたら付き合いたいなと思って思い切って告白してみました。返事聞かせて「お断りします」
「あぁ~ふられた~」
「(扱いづらい・・・)」←雪村
「でも僕はあきらめないよ?僕は雪村君が振り向いてくれるまで絶対あきらめない!」
「諦めてください。僕は絶対振り向かないから」←雪村
「えぇ~でもそういうところもす「それ以上言うとどうなるか知りませんよ」
「えっ、何か起きるの!?」
ガシッ!
「ひゃっ!冷た~い」
「やめろっ、きしょくわるい!」
「(なんだこれ?)」←力輝
雪村の魔法が通じない。彼の手はとても冷たい。それなのになんか・・・・なんだろう。
なにかが違う。力輝はそう思った。
「雪村君の手すごく冷たいね」←影富
「ちょっと、何勝手に触ってんの!?」←雪村
「えぇ、いいじゃん別に」←影富
「よくないよ!ってかバカ共、見てないで助けろ!」←雪村
「南條さん、帰りましょう」←力輝
「えっ、あぁ・・・どっ、どうしよう・・・」←南條
「こらっ!勝手に帰るなぁ―――!!!」←雪村




