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魔法師Mの物語  作者:
第三章 記憶回復とレッドアイの暴走
114/222

手紙の相手は…

ここからBLっぽい要素が含まれます。

その日の放課後のことである。

 雪村に届いた謎のラブレターがどうしても気になり、南條さんと力輝は屋上へと向かった。


 「先輩、いる?」←南條

 「まだ来てないみたいだね」←力輝

 二人は影になりそうなところへと身を隠す。


 「相手の人どんな人だろうね?」←南條

 「そうだね・・(男だったりして。まぁ、有り得ない話だろうけど)」←力輝

 「あんた達なにしてんの?」←雪村

 「ぎゃあー!?」←南條

 「ちょっと。驚かさないでよ・・・耳が痛いじゃんか」←雪村

 「すっ、すみません。びっくりしちゃって」←南條 

 雪村に驚いて南條さんが大きな叫び声をあげる。力輝も雪村のその声に両手で耳を塞ぐくらいの大きな声だった。

 

 「まったく・・・何しに来たのさ?」←雪村

 「もちろん。朝の先輩から来たラブレターの送り主をこの目で見たいがために!」←南條

 「あんたもそうなの?」←雪村

 「南條さん一人だと心配なので一緒に来ただけです」←力輝

 「あぁ、そっ。でも僕にばれるってことは相手にもばれるかもしれないよ?」←雪村

 「えぇ!?どっ、どうしましょう!?」←南條

 

 ガチャン!

 「うわぁ・・・うぐっ!」←南條

 南條さんの口を力輝が抑える。雪村はすぐさま力輝に指示を出してすぐさま二人で隠れられそうな場所へと移動。

 

 「あれ?今なんか声が・・・あっ、来てくれたんだ」←?

 「・・・・」←雪村

 

 「あんたが僕にこの手紙を書いたの?」

 「そうだよ。僕、3年A組の影富岬かげとみみさき。また会えてうれしいよ」

 「(男!??しかも先輩だった・・・)」×2

 「あんた・・・男だよね?」←雪村

 念のために性別確認をする雪村。

 

 「うん。そうだよ?変なこと聞くんだね」←影富

 雪村も聞きたくはなる。手紙の主が男だったのだから、現実逃避したくもなるだろう。

 自分の目が曇ってないかとか、これが夢なら覚めてほしいというように。

 

 「それで僕に何の用なんですか?この手紙には屋上へ来てくださいとしか書いてなかったですけど」

 「内容は会ってから話そうと思ったから、とりあえず屋上へ来てって書いたの」

 ダメだった?と影富先輩は聞く。


 「いえ。気になったものですから。それで僕になにか?」←雪村

 「あの時のお礼が言いたかったの」←影富

 「お礼??」←雪村

 

 ある日の昼休みに何もないところでつまずいたところを彼が助けてくれたというのだ。

 しかし、雪村はそんなことをするのだろうかと力輝は思った。性格上ほっておくタイプのように見える。

 南條さんはその話を信じてるっぽい顔をして雪村の方を見つめていた。

 

 本人もまったく身に覚えがないらしく「そんなことしましたっけ?」と言う。

 「したよ。僕ちゃんと覚えてるもの!」←影富

 

 「あの時はちゃんとお礼が言えなくって。名前もわからないしと思ったら友達が雪村君のこと知ってて。結構有名人だってこと分かって」

 

 この話を聞いて雪村が思ったことは『ストーカー』というカテゴリーだった。

 まだまだ噂は消えないようだ。

 

 「それで思い切って手紙を出したんだ。あの時のお礼がしたくて」

 「わざわざそのために書いたんですか?」

 「そうだよ」

 

 爽やかな笑顔。雪村はある人物のことを思い出した。

 彼に似ていると・・・。

 

 「はっくしゅん!」←橋屋

 「風邪か?」←夜見

 

 

 「じゃあ、僕帰っていいですね」←雪村

 「あっ、待ってよ!」

 「まだ何かあるんですか?」

 「えっと・・・僕と付き合ってください」

 「はぁっ!??」

 「えぇええええ!?????」←南條

 「南條さんうるさい!ばれるでしょ!?」←力輝

 「もうとっくにばれてるよ。バカ二人」←雪村

 

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