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魔法師Mの物語  作者:
第二章 記憶喪失と兄妹関係
109/222

氷の魔法師は心の底まで冷たく冷えきっていた

「やつも捕まり、結局例のものは手に入らず・・・まったく困ったものだ。

 こうなれば、わし自ら手に入れるしかないな。準備はどうだ?」

 「はい。まもなく準備完了する予定です!」

 「よし。準備が完了次第ただちに研究所・・・いや、世界に総攻撃をしかけろ!!赤い目を奪うことができれば世界征服も夢ではない。必ずこの手で、黒井千里が開発したレッドアイを手に入れるのだ!!」

 

 と、ここでタイミング良く警報のサイレンが鳴り響く。


 「何事だ!?」

 『侵入者発生――侵入者発生――』

 「何!?直ちに排除しろ!」

 「はい!!!」

 

 

 「目標は最上階にいる。雑魚共を一気に片づけるぞ」←工藤

 「了解!」←全員


 「雪村と夜見は俺と来い」

 「了解」×2

 

 「くそっ、なぜこいつらがここに・・・さてはあいつ喋りやがったな・・・」

 ボスは中年男性がここの居場所を喋ったと思い込んでいたが・・・真実は違っていた。

 

 組織連中はほぼ魔法師。なかにはあの黒い怪物も攻撃部隊として研究所魔法師に襲いかかる。


 しかし、彼ら3人にとってはそんなに手ごわい相手ではない。

 雪村による氷魔法で身体をカチコチに凍らせて動きを止めたあと、工藤さんと夜見さんによる攻撃で切り裂けば、あっという間に戦闘不能に追い込める。

 

 「橋屋、ここのところデータ解析よろしく」←美咲

 「おいおい待て。こっちもいろいろとしてるのに仕事ほいほいと」←橋屋

 「私これで精一杯なの。あんたしか頼めない仕事なの!お願い!!」←美咲

 「あぁ~はいはい。了解」←橋屋


 美咲さんと橋屋さんは外で待機。組織侵入の際のサポートにまわっていた。


 

 「マップだとここが最上階らしいっすよ」←夜見

 「なんかあっさりでしたね?」←雪村

 「油断するなよ、二人とも」←工藤

 「了解」


 そして最上階にある大きな扉を開く。すると、ボスらしき人物がお出迎えをしてくれた。

 

 「お前らが研究所のやつらか。・・・レッドアイはいないのが誠に残念だな」

 するとボスがマントに隠し持っていた大きな銃を構えて即座に乱射した。


 ババババババ―――――――――ン!!!!!!!!!!!!!!

 

 すぐさまそれをよける3人。

 そして工藤さんは隙を見て後ろへと回り攻撃をしかける。

 「くそがきが!!!」

 

 工藤さんの攻撃の隙に夜見さんの攻撃。

 大きな体のボスでも、さすがにあの後では無防備だろうと思ったが、防御魔法がかかっていて本体は無傷。工藤さんのも同様だ。

 

 しかし、雪村の魔法でボスの身体は段々と凍りついていき・・・・

 

 「そんな氷などきくか!!!!!」

 バリ、バリ、バリン!!!

 防御魔法強化で氷が砕けてしまう。が、また氷は凍りつく。壊しても壊してもまたボスの身体にまとわりつくかのように。


 「このっ!?」と手で壊し始めた。

 するとどうだろう。防御魔法を自ら壊してしまったのだ。

 そうなると氷はどんどん下半身部分から頭のところまで氷つこうとする。

 

 「と、その前に。あんたに聞きたいことがあるんだけど」←雪村

 「っ!?」

 「この事件の首謀者はほかにもいるはず。あんたたちだけじゃないはずだ。

 そいつらの名前と場所を教えてくれる?」

 「だっ、誰がお前のようなガキに・・・ぐああぁああ!??」

 「この状況で質問に答えないなんてどんだけバカなわけ?言わないならいいよ。この場であんたの心臓を・・・息の根をこの手で止めてあげる」

 「わっ、わかった。わかったから言う!だからやめてくれ!」

 「最初っからいいなよ。で、この事件に関与している奴らと、首謀者全員分かる範囲でいいから答えろ」

 

 

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