誰が見てもあなたは…
訓練室1
「今日はここまでにしよう」
「・・・はい」
久々に魔法を使ったせいなのか、なかなか思うようにいかなかった。
私はこんなにも弱かったのか?
「高校へ行き出せば勉強も魔法も必要になってくる。両方ともおろそかにさせるわけにはいかない」
「はい」
「だが、その前にやるべきことがある」
「??」
「あの・・・やるべきことってこれのことですか?」
「そうだ」
やるべきことがあるということで部屋で着替えて制服のお披露目会的なことを始めていた。
工藤さんだけでなくて美咲さんや夜見さんもいて・・・
「うんうん。似合ってるよ」
「俺的にはもう少しスカート短い方が良かっ・・・いてててっ!!」
「どうだ。違和感はないか?」
「特に問題はありません」
「そうか。よかった」
「痛いですよ、工藤さんっ」とほっぺをつねられようやく解放された夜見さん。
「もうすぐ入学式だもんね。待ち遠しいね」
「そう、ですね」
正直、私はよく分からなかったが、とりあえず合わせることにした。
「入学式には誰が保護者で出るの?」
「えっ?保護者??」
「そういえばそうだよな?工藤さんが出るんすか?」
「何言ってる。俺は教育係であって保護者じゃない・・・部長が行くだろう」
「やっぱそうなるか」
「そうだね。その方がいいかも」
「ん?それどういう意味だ?」
「あっ!?いえいえ何でもありませんよ」
美咲さんが動揺している。
だいたい彼女が考えていたことに、検討はついていたのであえて聞かなかっ
た。
ここから彼女は高校生デビューします!




