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世界はここから…  作者: モノンST


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第1章 第26話 ゴブリンソルジャー

第一章


第26話「ゴブリンソルジャー」


ダンジョン第一階層。


青白い光に照らされた通路。


その奥から、武装したゴブリンたちが姿を現した。


鉄の胸当て。


錆びた剣。


そして赤く光る目。


普通のゴブリンとは明らかに違う。


ロイドが低く言う。


「ゴブリンソルジャー……」


ローレンが剣を構えながら笑った。


「ゴブリンのくせに装備とはな」


ミリアが矢を番える。


「油断しないで」


ゴブリンソルジャーは三体。


だがその動きは統率されていた。


一体が前へ出る。


残り二体は左右へ広がった。


(囲む気か……!)


アルトはすぐに理解した。


普通のゴブリンなら、ただ突っ込んでくる。


だがこいつらは違う。


ロイドが叫ぶ。


「前衛、迎え撃て!」


その瞬間。


ゴブリンソルジャーが突進した。


「ギィアア!!」


剣が振り下ろされる。


ロイドが受け止める。


ガキン!!


金属がぶつかる音。


ロイドはすぐに剣を弾き返す。


「遅い」


ザンッ!!


一撃でゴブリンソルジャーの肩を斬り裂く。


だが——


倒れない。


「ギィィ!」


ゴブリンが反撃してくる。


ローレンが横から踏み込む。


「こっちだ!」


大剣が振り下ろされる。


ズバン!!


ゴブリンソルジャーの体が吹き飛ぶ。


残り二体。


そのうちの一体がアルトへ向かってきた。


(来た!)


ゴブリンソルジャーの動きは速い。


剣が横に薙がれる。


アルトは後ろへ跳ぶ。


ギィン!!


剣が地面を削る。


(力も強い……!)


普通のゴブリンとは別物だ。


ゴブリンソルジャーが再び突進する。


アルトは横へ回る。


その瞬間。


短剣を振るう。


ザシュッ!!


脇腹を斬る。


だが——


浅い。


鎧が邪魔をしている。


「ギャア!」


ゴブリンソルジャーが怒りの声を上げる。


剣を振り上げる。


(まずい!)


その時。


ヒュン!!


矢が飛んだ。


ゴブリンの肩に刺さる。


ミリアだ。


「今よ!」


アルトはすぐに動いた。


踏み込む。


短剣を突き出す。


ザシュッ!!


喉を貫く。


ゴブリンソルジャーの体が震える。


そして崩れ落ちた。


「はぁ……」


アルトは息を吐く。


その横ではロイドが最後の一体と戦っていた。


ゴブリンソルジャーが剣を振るう。


だがロイドは避ける。


一歩。


半歩。


完全に動きを見切っている。


そして。


「終わりだ」


剣が閃く。


ザンッ!!


首が落ちた。


戦闘終了。


ダンジョンは再び静かになる。


ローレンが笑う。


「思ったよりやるな」


ミリアも言う。


「アルト、ちゃんと動けてるじゃない」


アルトは少し息を整えながら頷いた。


「なんとか……」


その時。


アルトの視界に文字が浮かんだ。



【クエスト進行】


ダンジョン第一階層


魔物討伐数

12 / 30


新情報

ゴブリンソルジャーを確認


調査進行度

68%


追加報酬条件更新

・ゴブリンソルジャー討伐



(12体……)


アルトは少し驚く。


ダンジョンに入ってから、かなり倒している。


ロイドが死体を調べる。


「武装している」


「つまり——」


ローレンが続ける。


「ゴブリンの巣があるな」


ミリアが眉をひそめる。


「この階層に?」


ロイドは頷く。


「可能性が高い」


ダンジョンではよくあることだ。


魔物が集まり、拠点のような場所を作る。


ロイドが言う。


「奥を確認する」


調査隊はさらに奥へ進む。


通路は少しずつ広くなっていた。


そして。


しばらく歩いた後。


ロイドが手を上げた。


「止まれ」


全員が足を止める。


その先には——


大きな空洞があった。


洞窟の広間。


そして。


そこにいた。


ゴブリン。


一体や二体ではない。


十体以上。


さらに——


中央に大きな影。


ローレンが小さく呟く。


「……おい」


ミリアも息を呑む。


アルトの背中に冷たい汗が流れる。


中央のゴブリンは明らかに大きかった。


身長は普通のゴブリンの倍近い。


全身に鎧。


巨大な斧。


そして赤く光る目。


ロイドが低く言った。


「……ゴブリンキャプテン」


ゴブリンの上位種。


Cランク魔物。


その瞬間。


ゴブリンキャプテンがこちらを見た。


そして——


ニヤリと笑った。


「ギィアアアア!!」


叫び声。


広間にいたゴブリンたちが一斉に立ち上がる。


ロイドが剣を構える。


「戦闘準備!」


ローレンが笑う。


「数が多いな!」


ミリアが矢を番える。


「アルト!下がりすぎないで!」


アルトは短剣を握る。


(来る……!)


ゴブリンの群れが一斉に突撃してきた。


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