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愚者の咆哮  作者: 竹内
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プロローグ

大きい城に金髪の綺麗な親子がいた。

息子は心臓病を患っていた。


「お父さんどうして俺なんかのために!!」



「お前を愛している。初めてなんだ、こんな感情。何年として入ってこなかった俺の心のなかに入ってきた存在。だから死んでほしくない。」


ある日金髪の美しい男が息子にそう言って姿を消した。そして子供の病が治った。




その後能力者(ペイシェント)という類まれなる人間たちが生まれてきた。







能力者というのは未だによくわかっていない。300年前に突如の人間に現れた現象。いきなり人のもとにさずかる神からの祝福とまでいわれている。それもそうだろう。世界の人口で見たら絶滅危惧種と言えるほどに脳力を持った人数が少ない。生涯一度も能力者を見たことがない人間がいるくらいなので神話と思っている人もいるというくらいだ。




そんな中2000年のある年一人の少年が能力者になった。貧困街の少年であった。夜に少年は金を稼ぐために金目の物を探していたのだ。誰もいないことを確認して、車の下付近にあったきれいネックレスを取ろうとした。だが、少しクルマに手が触れた瞬間に突如クルマが浮かび上がったのだ。少年は驚きのあまり声も出ず脱兎のようににげてしまった。だが少し落ち着いた後にもう一度今度は近くにあった壊れた自転車に手で触れようとしたが触れる前に今度はぺしゃんこに潰れた。意味が分からなかったが何度か繰り返すうちに分かったことかまあった。自分には、物を浮かせたり潰せたりする能力がある。すなわちベクトル操作。だが能力がある人間が実在し、まさか自分がなるとは思わなかった。今までの不幸を払拭し新たな人生への神の祝福だと思った。そこからの少年は早かった。今まで大人に理不尽な思いをしてきた。そのおかえしをすることができると思ったのであろう。少年はバレないようにして薬の売人たちを能力の練習台にしていたのだ。復讐を果たすそのときがくるまで。そして手足のように使いこなせるようになり今まで受けてきた雪辱を大人たちに復讐を果たしてやったのだ。約40名の男を全員重体にするほどの力を持って。

だが大きく成りすぎた結果に話が他の能力者たちにも伝わっていったのだろう。良い方にも悪い方にも。




少年が復讐を終えて2日後のことだった。

ある夕日が立ち昇る路地裏のなかの出来事だ。




「君は死刑になるほどの大罪は何もしていないが、上からの命令なのでね。刑務所に入ってもらうよ。」





突如として少年の目の前に現れた糸目の男に手も足も出なかった。糸目の男の能力なのだろうか体が金縛りにあったかの固まってまい思ったように動かなかった。だがかすり傷一つもつけられないほどに強かった。


少年は刑務所に入った。

全員命を奪ってまではしていなかったが判決は死刑だった。



どのくらい経ったのだろう。この刑務所での暮らしは貧困街にいた時より最悪だった。唯一良かったのは3食飯が出ることぐらい。後は何もない檻いるだけだ日付を数えるのも億劫になってきた頃に刑務所に訪ねてきた男達がいた。

その男達は見るからに上流階級のような雰囲気をしている。こんな奴らが何故刑務所に来るんだ。見世物じゃねぇんだよとおもったがそんな中能力を使って40人あまりの人間を重症にさせたのは君だね?と金髪の三つ編みをした中性的な男がしゃがんで目線をあわせ尋ねてきた。


俺は何も言わず黙っていた。

こいつらはきっと俺を嘲笑いに来た、ただの性格の腐った上流階級に多いカスな奴らだと思ったからだ。俺が何も言わないから沈黙が少しの間流れた。だかその沈黙を打ち破るように


「少しお話をいたしましょう?もしかして言葉も忘れてしまうほどに憔悴なさっているのですか?」


煽ってきた眼鏡の男を見上げ睨んだら、嘲笑うように金髪の執事らしい眼鏡の男が見ていた。能力が使えたらこんな奴沈めてたのに。


執事の態度に対して金髪の男は少し眉を潜めたようにも見えたが違った。面白いと思っているのであろう。口元が笑っている。


「まあまあ、ミシェそんなに煽らないで。ふふ、君は今能力が使えたらとか思ってるだろうね。だがその檻は能力を無効化にする。だから君は能力を使えない。」


思っていたことを言い当てられたのにも驚いたが、どうやら俺の能力のことを彼は知っているらしい。そしてなぜ能力が使えないのかをこの男は知っていた。俺は能力がなぜ使えなかったのか分からなかった。話す価値はあるだろう。この刑務所の情報を聞き出すためにも


「作られてるだぁ〜〜??なんだぁそれ??だがまぁいい。この刑務所についてお前はよく知っている。お前お綺麗な格好してる金持ちかなんかかと思ったが刑務所の関係者か??」


「関係者ではない。ここには侵入してきた。君を勧誘しにね。」 


この刑務所に侵入して入ってきたのに何故警報も看守たちも気づかない。こいつらは能力者かもしれない。

能力者だとしてもこの刑務所の中にはネズミ一匹通ることはできないほど警備が厳重なのに侵入できている。コイツらはなんなんだろうか。そして俺を何故か勧誘しに来ている。


「勧誘しに来た理由は君のそのベクトル操作の能力さ。」


俺の能力をこいつは知っている。糸目の男もそうだが誰にもバレないように使ってきたのに何故だ。 


「お前何で俺様の能力をしってやがる??」


「実に君のそのベクトル操作の能力は素晴らしい。僕としても【目的】のために必要だ。そこで君と取引をしたいんだ。君は3日後処刑されて死ぬだろう。それは君としても絶対嫌だろう。だからここから脱獄させてあげる代わりに僕の部下になってほしいんだ。」


金髪の男は俺の質問には何も答えなかった。

だが簡単にこの刑務所の中から脱獄させてやると言っている。今ここで誰にも気付かれず侵入して今もここにいる。脱獄させるというのはうそではないのかもしれない。


「お前らナニモンだ?」


「君は貧困街で生まれたが故に強さを求めて飢えている。搾取されてしまうからだろうね。だが、そこが良い。君としても部下になることはきっと悪いことじゃないよ。ねぇ部下にならないかい??そしたら僕たちが何者かもわかるよ。」


金髪は俺のことを知っているような発言をした。なんだか嫌な予感がする。今後の人生が狂うようなそんな気がする程の。お前らが何者かなんてもはやどうでもいい。おまえら部下なんて処刑されるよりごめんだとおもった。何が部下になったら何者かもわかるよだ。そして俺は「嫌だ!」とべぇーっと舌を出して言ってやった。



「アハハハ!!うん。やっぱり僕の予想通り。でもごめんね…君は連れて行かせてもらうよ僕のためにね。じゃあ運ぶのはお願いね。ミシェ。ふふふ、、、」


笑いながらやっぱりそうなったかって表情をし何かをしようとしていた。


「はい。お任せください。若」


金髪の目を見た瞬間俺は身体が動かなくなって何もできなくなった。なんなんだこれは。目を閉じてしまったその時に何が口に入れられたような気がする。

こいつは能力者だったのかと思うと同時に納得もした。


そこで記憶が終わっている。






そして次に目覚めたときは趣がありすぎるボロい部屋のなかで執事の男ミシェとやらと二人でベッド寝転んでいた。

これは何の拷問だろうか……

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