◇◇現代01【俊子先輩】
暑い夏の日に、暑気を忘れて頂ければ、幸いです
そして、私の怪談の語りになった。話の序盤から...実話まで...みんなから、オモイッキリに笑われ、ののしられている。
「えー、女のデュラハン!」、「えー、自分の首じゃない!」、「えー、ヨットに乗ってくる!」、「バカヤロー、騎士だろう!」
でもいま、私の目には、暗い海なのに、あの時に見たままの女性が見えているのー
その後、私達のグループは、船底に連れて行かれて、ブルーシートの上で寝る? 無理だからー! 壁によりかかっていたわー
そして突然、船が上下の大きなうねりかと思ったら、船に横の衝撃を感じて、床に投げ出されて、...気がつけば上下が逆になっていたわー
みんな、気がついて、転覆したんじゃないか? 私もそう思ったわー
それから、数日後に、私達は、救出された。船は転覆していたわー。助かったのは私達だけだったのーーー!!
サメに喰われた傷もなく、首から上がない遺体が幾つかあがったと、現場検証の時に聞いたわー
私は、あの時の伝荘美玖の情景が浮かんできている。
あれから私は、部長の紹介で、凄腕営業マンの主人と結婚するので、『寿』退職したの。
タワマンに住み、幸福の絶頂だったわ。でも...そうなの、...あとは、坂を転がるってことを経験したの。
夫は、まるで昭和時代の亭主関白で、今でいうと、パワハラ、セクハラ、最後にDVだったのよーーー!!
私は、何年もガマンしてきたのー、でもそれも今日でお終いにするわーーー!!
さっき、浮気相手が妊娠できた! お前は全く妊娠すらしないだろーーー!! だから離婚しろーーー!! そして、アヤマレーーー!!
いまは湖の上で、ボートに乗っているわ。だから、いまは、あの実話を話しているのよ。
あの時、私も見たのよ『暗い夜の海なのに、チェック柄の良い仕立てのドレスを着て、ヨットに乗った女のひとをーーー!! 首から上は黒かったから、顔は分からなかったのーーー!!』
「えー、女のデュラハン!」、「えー、自分の首じゃない!」、「えー、ヨットに乗ってくる!」、「バカヤロー、騎士だろう!」
あの時と同じような、ノノシリの言葉を受けているわーーー!!
でもいまは、また見えてきたわーーー!! 待っていたのー、あなたが来るのをーーー!!
突然がけ崩れがあって、その衝撃で湖に大波が押し寄せてきたのー。
私は夫に、この暑いのにバカかと、笑われながら真面目に救命胴衣を着けてたのよ...。
後輩の由紀奈が、夫の葬儀に来てくれたわー! スローライフのために山奥の田舎に嫁いでいたのに。ワザワザありがとうー!
自宅に一緒に戻ったわー。へー、ここがウワサのタワマンなのねー、と言っているわ。今日は、泊まって言ってねー
ねー、旦那様は、首から上が無くなっていたのよね...。この後、後輩の由紀奈と内緒の話をしていた...わー!
私の作品をごらんになっていただき、ありがとうございます。
エピソードに、感じるものがあれば、単純に顔マークしていただくと、
「作品」に寄せる工夫に張が出ます。よろしくお願いします =^_^=




