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もと神さま、新世界で気ままに2ndライフを満喫する  作者: 可燃物


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神様、逆行する。

いつもご覧頂きありがとうございます。


時間が取れなくて今日の更新分かなり短いです。

ご了承下さいm(_ _)m

 移動した先はダンジョンの最深部であり、核がある中枢部でもある。

 上下左右が不確かな、無重力状態ってこんな感覚なのかな? と思わせる、不思議な空間だ。


 ソコにポカンとおもむろに浮いている、その核に用がある。



 核に触れるとダンジョンの設定を任意に弄れる。


 瘴気の流れをコントロールしたり、魔物の出現率を調節したり。

 コッソリ設置してある監視カメラの映像をモニターに映し出したりなんかも出来る。



 ダンジョンは瘴気を活用して作られているせいで、頑張ってもフロア毎にしか気配察知が出来ない。


 気配察知は、霊力を薄く薄く引き伸ばして行うからだ。


 薄く伸ばした膜状の霊力と、自然物が持つ霊力が反発する力や、魔物が放つ瘴気によって打ち消された感覚によって、何がどのように見えない場所に配置されているのかを把握する。


 霊力が消えた場合、その存在がどう言ったモノなのか、カノンは自分の経験によって対象を推測して当たりをつける。

 俺は鑑定眼の力も同時に使う事で、その精度を上げている。



 ダンジョンはフロアがそれぞれ、独立している。


 外と中とで次元に少しズレが生じるのと同様、各階が互いに干渉し合わないようにした結果、ズレてしまったのだ。


 転移陣なんて大層なモノを設置したせいである。

 つまり俺のせいなのだが、そのお陰でダンジョン内でよくある揉め事が起きないのだから良いではないか。



 なんかダンジョンの中で他の冒険者と鉢合わせをすると、どっちが先に進むか決めるのに、ムダな争いが起きるんだってさ。

 本人達からしてみれば、重要な事なのだろうけれど。


 先に進めば魔物と戦うリスクは生じるが、お宝をいち早く発見出来る確率が上がる。

 後から進む者達は露払いをして貰えて、楽に進む事が出来る代わりに、お宝があっても獲得出来ない。


 先に進んだ者達の場合、体力を消耗して宝をゲットしたタイミングで、背後から襲われる危険性もある。


 だからダンジョン内で別パーティーと鉢合わせするのを、冒険者達は酷く嫌がるのだ。



 実際、ダンジョンに限った事ではないが、冒険者が魔物以上に気を付けなければならないのは同業者である。


 基本的に彼らは街の中に入れて貰えないから、野宿を強いられる場合が殆どだ。

 常に安全に休める場所を探し求めている冒険者同士で、安全圏の奪い合いが生じる事が、しばしばある。


 同士討ちしている現場を弔った事もある。

 世知辛い世の中だと思ったものだよ。



 だがこのダンジョンは、その心配が要らない。

 転移する先が被らないようにしてあるからね。



 別々のパーティーが同時にダンジョンに入った場合は、ちょっとどうしようも無い。

 また同じパーティーメンバーなのに、何分も時間差を付けて中に入った時も、申し訳無いがどうにもならない。


 核にAIでも搭載させるか、精霊に協力して貰って、出入口にもカメラを設置し、同じメンバーかどうか判断して貰うべきだろうか。

 今の所、そう言う苦情は聞いた事は無いので、まだ様子見をさせて貰うが。



 つまりこのダンジョンの特性上、先立って入った人と同じフロアに飛ぶ事は基本的に出来ない、という事だ。



 なので核を通して、今どんな人達がダンジョンに潜っているのか把握をして、管理者権限で転移陣を使って目的のフロアに飛ぼうと思う。


 冬なのに、意外と潜っている人が多いんだよね。

 国王御一行様が来るからと、街道の雪を除去したからかな。



 この辺の魔物って結構強い分類に入るらしいのだが、転移陣の周囲は魔物が出ない設定にしてある分、森の中を散策するよりも、確実に安全に野宿が出来るから都合が良いのだろう。



 しかも運が良ければ、宝物も得られるし。

 奥へ奥へと進まなければ、周辺の魔物の対処法も学べる。


 狩った魔物は転移陣付近で解体すれば、途中で他の魔物に襲われる事なく、ゆっくり確実に必要な部位を剥ぎ取れる。


 良い稼ぎ場所になっているのだろうな。



 是非その調子で、(オルトゥス)に素材をたんまり売ってくれ。

 ソレを加工して(オルトゥス)の名産品を作っても良いし、他の街との交易品にしても良い。


 質の良い魔物素材が売っているとなれば、冒険者も商人も集まってくれるもんね。

 そういう素材を加工する職人なんかも、移住を考えてくれるし。


 俺とカノンの稼ぎで(オルトゥス)が財政難になる事は有り得ないので、ドンドン売ってくれ。



 ゴルカさんやフリアンくんが、金銭的に俺達に頼って来た事は無いけどね。

 上手く経済を回してくれているようで有難いよ。



 ……お、いたいた。


 なんだよ。

 どんだけ奥に進んだのかと思ったら、四階層で足止めを喰らっているのか。



 一階は直進で外とほぼ同等の魔物、しかも単体でしか出ない。

 二階は分かれ道こそあるが、最終的に辿り着くのは転移陣のあるフロアボスの居る場所だ。


 ダンジョンに慣れるための、チュートリアルみたいなものだからね。

 迷いようのない道で、トラップも見れば分かる。


 それぞれ、フロアボスを倒した後に必ず出現する宝箱以外にはお宝はない。



 赤の転移陣と青の転移陣。

 二つ設置してあるその意味も、ココで分かるだろう。


 二種類あるのに、二階とも連続で同じ色の転移陣に乗るのなら、ソレは本人達の責任だ。


 一階か二階でどっちも経験していれば「あぁ、青に乗るとダンジョンの外に出られるのだな」「赤だと次の階に進むのだな」と理解出来る。



 そして三階からが本番だ。


 行き止まりもあるし、トラップもまだわりと簡単な作りで、落とし穴が作動したり、踏むと振り出しに戻る転移陣が置かれている程度だが。


 ちょっと難易度が上がる代わりに、宝箱がランダムで設置されている。


 魔物は単体で出るように設定してあったかな。

 出ても二体までにしたんだっけ。



 まぁ、三階まで来た時にガラリと様子が変わるから、「気合い入れて先に進もう!」となるか、「他のダンジョンと様子が違うし、引き返そう」となるか。

 判断が別れるのが三階から四階にかけての転移陣の前で行われる問答になるだろう。



 んで、教会の連中は先に進む事を選んで、四階をいつまで経ってもクリア出来ずにいるワケだ。



 三階のフロアボスを倒せたのなら、四階も何とかなると思うんだけどな。


 四階層ならまだまだ上層もいい所。

 最深部までの道中で通常出現する魔物と、ボスの力量にそこまで差はなかったハズだぞ。

 何をそんな手こずっているんだ?


 当初の予定を忘れて、宝箱を漁るのに夢中になっている、なんて事は無いよな??



 監視カメラには、なかなか人間が映ってくれない。


 定点カメラだからな。

 死角に入り込まれると、映し出されるまで待たなければならない。


 場所は分かったのだし、直接行ってみるか。



 離席していたのがバレて、騎士団の人達にドコに行っていたのか聞かれたら、説明するのが面倒臭い。


 ダンジョンに精霊教の教徒を回収しに行った。

 ソコまでは問題無いだろう。


 野宿の準備を一緒にする義理が俺には無い。

 司祭含めた連中はスヤスヤ眠っているし、見張りを置く必要も無い。



 だが、いくら(オルトゥス)の者で、‘’賢者‘’と知り合いだと言っても、ダンジョンに潜って、さほど時間をかけずに教徒を拾って戻って来る。


 そんな芸当が出来るのはおかしいと言われるのは、目に見えている。



 そもそも、ダンジョンに教徒の一部が潜っている事を知っているのは俺だけだし。


 何でそんな事を把握していたのか。

 ソコから説明しなきゃいけなくなると、もう全て放り出してしまいたくなる位に、面倒臭い。


 なのでバレる前に戻るのが、最も手っ取り早いのだ。



 核を操作して教、徒達が居るフロアに転移する。


 ボス側に出るか、スタート地点に出るかで迷ったが、何日も潜っているのだ。

 ボス側から行った方が早く合流出来るだろう。



 そう考えてボスの背後に転移し、ワンパンでのして、通常の道順と真逆に進む。


 四階ってどんな設定にしたんだったかな。


 そんな事を考えながら。

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