【ギリシャ物語】アレスの災難。エピソード2
【ギリシャ物語】の他の話とは繋がりがありません。
どうぞ、切り離してお読み下さい。
注:今回は乱交ネタです。苦手な方は回避なさって下さい。
多少下ネタや下品な表現を含みますので、御了承下さい。
ギリシャ神話から人物をひっぱって来ていますが、
全くの別物と割り切ってお読みくださいませ。
今夜はうちに呑みに来ない?とディオニュソスに誘われて、アポロンとヘルメス、アレスの三人は彼の神殿に出向いた。
「今日はね、いいお酒が入ったんだよ!」
嬉しそうに三人に次々に杯を勧めるディオニュソス。酒の神たる彼が自慢するだけあって、その味は美酒を知り尽くした三人の舌をも満足させ、宴は和やかに進んでいった。
「しかし、男四人で呑むのは、ちょっと色気がねーよな。これで綺麗どころでも居れば満点なんだが」
アレスがそういうと、ヘルメスも楽しげに同意した。
「ディオニュソスのところの巫女さんって美人多いよねぇ。一人ぐらい、暇な人居ないの?」
「いやー、居ないことはないんだけど、今回はあえて呼んでないんだよ」
「…それは、どういう意味だ?」
アポロンが僅かに眉を顰める。
「じゃ~ん!!」
ディオニュソスはどこからか紙の束を取り出した。
「なんだ、これ?」
アレスが一番上の一枚の紙を広げる。
「ええと、第一回天界いい男コンテスト…?」
横から覗き込んだヘルメスが読み上げる。
「ぶっ!…ごほっ、ごほっ」
「アレスってば汚いなぁ~。とにかく、僕がこの集計を頼まれているわけ」
「ふむ。容姿、性格、技術。…この技術というのは、芸事のことか?」
「やだなぁ、アポロン。技術と言えば、寝台でのテクニックのことに決まってるじゃないか~」
「ぶはっ!!」
「えー、決まってるの?僕は、あんまりそっちは自信ないけどな」
「何を言うか、ヘルメス。お前は持久力、技能、感度ともに最高レベルだと親友たる私が保証してやる」
「……いや、保証してくれなくていいから。でも、アポロンも上手そうだよね」
「やっぱり、この中で一番下手なのは…」
三人の視線が一点に集まる。
「な、なんだよ!てめーら、俺が下手だっていうのかっ!」
「がっついてそうだからな」
とアポロンが言えば、
「アレスってば年上のおねーさんに転がされて楽しまれるタイプだよねー」
とディオニュソス。
「まぁ、そこまで言っちゃ可哀想だよ。…アフロディーテから色々聞いてるけど」
そう言ってクスクス笑うヘルメス。
「ちくしょー!こうなったら、おめーらなんか束になっても敵わねーぐらい、上手いことを実証してみせるぜ!!!」
アレスが仁王立ちになって吼える。
「あ、ホント?」
その言葉にディオニュソスが食らいついた。
「実はさ、俺、その技術について採点も頼まれたんだ。ほら、誰が上手いのかって言っても、二人以上経験がある女性って少ないじゃない?アレスとヘルメスに抱かれたアフロディーテとか、アポロンとヘルメスに寵愛されたキオネとかにも話を聞いたんだけど」
「聞いたのか…」
「って言うか、冥界にも協力者がいるんだね…」
アポロンとヘルメスがひそひそ囁く。
「やっぱり、今一判らないというか、人数が少なくて判定しにくいんだよねー。それで、女神有志で何人か試しに抱かれてみようかって話になったんだけど」
「おい!」
「ヘラとアテナに反対されちゃってさ。オリンポスの風紀が乱れるって」
「…あの二人も知ってるのか、このコンテスト」
「恐ろしいな」
「だ・か・ら!」
心底嬉しそうに言葉を紡ぐディオニュソス。
「取り合えず、僕ら四人で寝てみて、お互いに順位を付け合おうと思って!」
「「「ちょっとまてーーーーー?!!!」」」
ギリシャの夜空に綺麗な悲鳴の三重奏が響く。
「じょ、冗談じゃねーよ!俺にこいつらを抱けってか?起つものも起たなくなるぜ!!」
「それは大丈夫」
ディオニュソスはにんまりと笑って見せた。
「さっきのお酒に、たっぷり媚薬入れておいたから!アフロディーテ提供の強力なやつ」
「まて、アフロディーテ!俺が男に抱かれてもいいって言うのか~~~?!」
天を見上げて泣き声を上げるアレスに対し、ヘルメスとアポロンの反応はさっきより冷静なもので、
「あー、さっきからやけに身体が火照ると思ったら、媚薬のせいだったのか~」
「私が作るものよりも強力だな。さすがは愛の女神と言ったところか」
「…君、その発言は医療の神じゃなくて、淫猥の神じゃない?」
「何を言う。恋の妙薬は立派な治療薬だぞ。特に男にとっては」
「落ち着いて話してるんじゃね~~~!!」
と、アレスからのツッコミを受けた。
「…いや、驚きが一回転しちゃって逆に落ち着いて来ちゃったというか」
「それで、組み合わせはどうするんだ?総当り戦か?…抱く、抱かれるで三回づつは厳しいな…」
「ヤメロ、頼む、抱くのだけは止めてくれ!!」
ずりずりと後ろに下がって行くアレス。
「だよねー。流石に六回やってる暇はないと思うんだ。で、アレスは抱かれるのは厭だと思うし」
「当たり前だ~~~!!!」
「アポロンはどっちもOK?」
「…まぁ、私を抱きたいという物好きが居ればな」
「ヘルメスは?」
「あ~、僕も抱かれるのは厭かも」
「私でもか?」
アポロンがじーっとヘルメスを見つめる。
「…判った。君だったら抱かれてもいいよ。で、ディオニュソスなら抱いてもいい」
「そうなると、こんな感じかな~」
一回戦:アレス×ディオニュソス&アポロン×ヘルメス
ニ回戦:ヘルメス×ディオニュソス
三回戦:アポロン×ディオニュソス
さらさら~とディオニュソスが紙に書き付ける。
「…え~と、二回戦にアレス×アポロンも入れる?」
「無茶言うな。俺にこいつを抱いたり出来るか!!」
「まぁ、私もお前には抱かれたくないな。内壁が傷だらけになりそうだ」
「ディオニュソス、出ずっぱりだねぇ」
「大丈夫!俺、こう見えて体力あるから!」
じゃ、早速始めようか?そう言って、ディオニュソスはにっこり微笑んだ…。
―事後感想―
ディオニュソス「あ~、アレスって思ったより上手かったねぇ」
アレス「うっ、なんか屈辱…男に…男に……」
ヘルメス「ディオニュソスは天界屈指の美少年だからいいじゃない。容姿も女の子より可愛いぐらいだし」
アレス「そーゆー問題じゃねーんだよ!!」
ディオニュソス「そういうヘルメスも、アポロンに抱かれてる時、凄く可愛かったよ!あんな顔するんだねー!!俺、見惚れちゃった~~!」
ヘルメス「………あ、え…そう?」
アポロン「ヘルメスは、抱かれている時はいつもあんな感じ…ぐっ」
ヘルメス「ん~、なんか言ったかな、アポロン?」
アレス「…俺としてるとき、すげー余所見してんじゃん、ディオニュソス…」
そして、結果は審査に乱入してきたゼウスの一人勝ち。
…やはり、主神を怒らせるのは恐かったらしい。




