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反省しない、野獣

作者: 秋葉竹


流れ星、眺めながら、祈れれば、

たったひとつの願い事も叶うかもしれない。


喋らない舌なんて、いらないとか、言うな。

人が喋れない動物であったときもあるのだから。


本を読めるということは、

なににもまして過去を学べるということだ。


学んだ歴史に、教わらないのは、

私たちが、ほんとうの意味を理解していないからだ。


時のまにまに浮き沈みする気分の

責任は取れないが、理解はしていたはずだ。


彷徨い還ってきた野獣を指さし、

俺の、なりたかった姿だとかぬかすおまえ。


学んで、賢くなって、善事を始めようとしろ。

本をなんど読んでも、なにも始まらないんだから。


とにかく、なにかを始めよう、ではないか。

私は今まで知らなかった嘘を、


知らずにつく愚かしさだけは、手放し、

私自身を騙す、かけがえのない嘘を頼りに、


くらくらする怒りや情熱を、手放し、

私自身が補える、優しさを私に与えて欲しい。


なんどでも、流星は、流れ、流れる、だろう。

私が、その人たちの想いの強さに、


押し流されないように、時も止めたい。

そして、どこにも、私の望む群れは剥き出しに、


痛々しいほどの真っ白な流星を、

拾い集めて、もう一度流し、なおす。


その名も、うそつき流星群。

だれにもあたまを下げなかったおまえの、


1円玉のような砕けないプライドだとか、

息をするのもつらくなる寂しさだとか、


くっだらないものは、笑い飛ばして、

さわやかな予定調和をど突きまわして、


ただ、生きることって、勇気もいるよね?

地を這うことで、仲間に入れてもらった、


、かたちだけ。

綺麗なだけじゃ、生きられないしね、


ただ、望むすべての、

夢や希望や楽園があるとして、


それらすべてを手に入れたからといって、

しあわせといえるとも、限らないしね?


流れ星、眺めながら、祈れれば、

たったひとつの願い事も、


叶うかもしれないが、

叶わないかもしれない。


そんな風を、なんども繰り返して、

なんどもなんども繰り返して、


叶えたい願い事は、ひとつだけなんだ。

『反省しない、野獣に、なりたい。』







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