なろう城塞の攻略法
貴方の目の前に高くそびえ立つなろう城壁が現れた。
冒険(投稿)を始める前に読んでもらいたい短編。
なろうテンプレに則って書いてるのになんで俺の作品は1000pv行かないんだ…
どう考えてもあいつらより面白いはずだ……
そう思ってる作者さん。声にまでは出さずともそう考えてる作者さん。
『その思いは正常です』
その100話書いてる長編異世界ファンタジー作品、ドブに捨ててますよ。
まずなろう作者には3種類の人間がいます。
『なろう貴族』
『チーター』
『ボッチ作者』
貴方は間違いなく『ボッチ作者』です。
作品を評価する以前に、まず見てもらうことすら叶いません。
スタートラインにすら立ててないのです。
この作品は、「それでも俺は文章力だけで行くんだ!」
そういう意地のある人を応援するための物です。
チートを推奨しているわけではありません。
ただしグレーゾーンは遠慮なく歩きます。
そのつもりで付いてきてください。
例として、貴方はなろう新人作者だとします。
胸を張ってプロローグを書き終え、堂々と夜に投稿して布団に入ります。
毎日投稿していればファンはついてきてくれると信じています……。
『この時点で貴方の冒険は終わってしまいました』
ええ、過去形です。ここから挽回することは通常の手段では不可能です。
ここから何話投稿しようと1話当たり300pvを超えることはないでしょう。
永遠に日刊ランキングに乗ることはかないません。
何が間違っていたのでしょう?
それは、『なろうの表示リストから消える』からです。
リンクがつながってない作品を読まれることはないです。
そして貴方の作品に100pvが付きました。それでおしまいです。
新着のリストは新しい作品が投稿されるたびに下に下に移動していき、
ついには消えます。これを作品の寿命とします。
貴方は22時に投稿しました。書いた直後に投稿しました。
22時10分にはなろうのトップページから見えなくなりました。
22時45分には新着リストからも消えました。
つまり、45分しか読んでもらえるチャンスがないのです。
これではシェイクスピアが書いたとしても無理です。
そして貴方は筆を折ります。もしくは変な風にひねくれます。
『大切なのはランキングに乗ること』
ランキングに乗ると自動的に3000pv入ります。
ブクマも付きます。そして一度乗ると『他の作品も読んでもらえます』。
もうお分かりですね。最初に言った『なろう貴族』とは
ランキングに常に載り続けている作者さん、の事です。
この人達はどんな文を書こうと読んでもらえます。
書籍化だって可能性は高いでしょう。そして大上段から言うのです。
『読まれないのは何かしら問題があるからだよ』
問題があるのはなろうのシステムなので間違ってませんが不親切です。
そして一度上った人間は最初のころの苦労なんて覚えてません。
この作品は新人の人に向けています。
古参さんはのーせんきゅーです。
なろうで最も数が多く、読者層が多いのは異世界ファンタジーです。
貴方もそれを書いて一旗揚げようと思っています。
『そして屍になります』
貴方の作品は読まれず、燃えないゴミになりました。
日刊ランキングのハイファンタジーの100位を見てみましょう。
60ptとあります。一日で、です。
紹介文に書籍化されましたと書いてあります。
これが最低限のライバルです。
冒頭にプロローグを投稿した時点で終わっていると表現したのは
この水準を45分で越えられるか、という命題です。
結論としては無理です。
この壁を乗り越えるには『6人以上から評価10点づつ+ブクマ1件』が必要です。
もうわかりましたね?
アカウントを6個作って自分の作品にぶっこめばランクに乗れるのです。
これを『チーター』と言います。
私は別にこれを悪いとは言ってません。
他人を押しのけても自分の作品を評価してもらいたい。
良い作品を書いてる人ほどその思いは顕著でしょう。
『大切なのはランキングに乗ること』
これが正義です。ランキングに乗らない作品はゴミと同じです。
ゴミと……同じなんです。
さて、ここまで読んでもらえた作者さんはまだ書く気力は残っていますか?
……うんうん、この程度で折れるようじゃ1000pvで、
長編なんか書いてられないですよね。
今から言う方法は言うなれば無課金勢の為の攻略方法です。
でも人によってはグレーラインだと思います。それでいいと思います。
自分でも検証してみますが、もし他に検証してもらえる人がいたら感想お願いします。
『まずは、投稿する時間を調整します』
なろうには予約投稿という機能があります。
これを利用して、出来るだけ作品の寿命を延ばします。
まず、一番まずいのは20時から24時までのゴールデンタイムです。
この時間に投稿する作者さんが一番多いので、あっという間に流されていきます。
逆に朝方はほぼ投稿がないので比較的作品が長生きします。
特に3時から6時の間は3時間も生きています。
逆に言うと、作品の寿命は長くて3時間です。
ストックを持ちましょう、スタートダッシュで連射して弾切れしない程度には。
『次に、投稿するジャンルを変更します』
ハイファンタジーとローファンタジーの違いなんてないです。
細かい違いとかはその辺の草むらに捨ててスライムに食べてもらいましょう。
ローファンタジーの100位は12pt。つまり自演でどうにかなるレベルです。
自演も嫌なら友達の人に評価とブクマ宜しくとでもお願いしましょう。
一日ランキングに乗って、それで上がれないようならそこまでです。
しかし、それでも100pvの日々よりはずっとマシなはずです。
ただし、評価とブクマ入れるように強要するのはやめましょう。
あくまでその友人本人が評価とブクマ入れてもいいな、と思える程度の内容は
作者として最低限のマナーです。
最後に一つだけ大切なお話をします。
『この話はフィクションです。実在のサイトとは何ら関係がありません』
この作品がゴミ箱から出てこないことを祈ります。
「日刊ランキング3位」ありがとうございます。
書いた本人が一番ドン引きしてると思いますハイ。