スクールクラップ
4月。私、渡辺美咲はこの沢木高校に入学しました。
高校生になったからには、友達も作って、目立つ部活に入りたい!…
だけど、私は、そんな勇気はないのです。
なんてたって、私は、『陰キャラ』というジャンルに入ってしまうから。あまり目立った人の前を通りたくないし、関わりたくもない。ひっそり、静かに青春ってやつを過ごしたいのです。
クラス分けの表を見ると、全部で6クラスある中私は3組でした。名前を追っていく中で、『涼本香織』という子を見つけました。この子は、私の幼稚園からの幼馴染です。
彼女はすごく明るく元気な子なので、こんな大人しい私と一緒にいてはいけないと思い、いつも距離を置いてましたが、同じクラスとなるとそういう訳にはいかないですね。
クラスも確認できたところで、私はすぐ、イヤホンをつけました。これでも趣味は「音楽鑑賞」なのです。
イヤホンの先にある携帯を押すと、流れた曲が、BLUE ENCOUNTのスクールクラップが聞こえてきました。
この曲は、THE 青春って感じの曲です。高校生活のスタートにあっているので、「本当にこんなことが出来るのか」と、悩みながら教室は3階にあるので階段を登りました。
壁にはたくさんの部活の勧誘のポスター。
2階に着くまで10個以上の部活のポスターを見ました。
2階から3階へ1段登った瞬間、ある付箋をみつけました。
そこには、
「これを持って、調理室に行くこと。」
その付箋を私は取って確認しました。
「これは!」私は、何かを察して付箋を持って、3階へと向かいました。
この時の私は体育館に100人以上の女子に囲まれることになるなんて、思ってもなかったです。
趣味として少しずつ、自分のペースで投稿していきたいと思います。
この物語に出てくる曲、よければ聞いてみてください。