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防弾スマホ

作者: さきら天悟

防弾スマホ?


そんなモノ日本で売れるはずないって?


いやそんなことも言っていられない。


今や日本は戦場になりつつある。


東京オリンピックが近づき、テロの危険が高まりつつある。

日本の企業戦士にとって、

懐にいれておけば、必ずピンチを救うだろう。

防弾スマホの開発者はそう語った。





「あの男だッ」

スマホを手にした男は遠い目をしている。

その視線の先には、カバンを持ち、ハンカチで汗を拭う男がいた。


「奴のために、我が社は甚大な被害をこうむった」

男は独り言のように言った。

ライバル会社の人物のようだ。

「お前の死を見届けてやる。

やってくれ」



数秒後だった。

ズキューン、銃声が鳴り響いた。

男はハンカチを落とし、前に倒れた。

ピクリともしない。


白いスカートの女性が駆け寄る。

「ひろし、ひろしー」と絶叫を上げた。

倒れた男を揺さぶり続けた。


倒れた男はピクリを眉を動かした。

うッと息を漏らし、目を開けた。

「花子ッ」


花子は驚くと、ひろしはスーツの内ポケットからスマホを取り出した。

「スマホが守ってくれた」

スマホの液晶が割れ、銃弾が刺さっていた。


「ひろしー」

「花子」と叫び、ひろしは花子をガッチリ抱きしめる。

花子の頭がずれる。

ひろしがきつく抱きしめると、カツラが取れた。



銃撃を命令した男がもう一台スマホを差し出した。


「防弾スマホ、絶賛発売中。

リアルな銃弾が刺さったスマホケースと

銃声アプリで、5000円。

今なら、結婚式用および宴会用完全シナリオ付き」



わーっと会場が沸いた。

その笑い声は、開発者の予言通り3人の企業戦士を救った。

彼らは先輩の結婚式で余興をやらされていた。

もちろん。新郎新婦はひろしと花子。

彼らの一人が、まだ知らてれいない防弾スマホを見つけ、

3人で実演したのだった。


今日もまた、防弾スマホは日本の企業戦士を救っているでしょう。

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