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人間をやめた俺たちの遊び  作者: マッサープルプル
8/21

喫茶店

王都に来てからもう2ヶ月がたつ

俺とエンドーとリリエラは今とある喫茶店で働いている

あれは王都に来てから3日目の夜のことだった


「おい、俺たちは明日を迎えることができるのか?」

働けるのはリリエラだけで彼女はDランク冒険者

1日で稼ぐお金は銅貨3枚1人の一食分だ

これには理由がある

まず 俺たちが侵入したのがバレたのかこの町に結界が張られたのだ理由は公開されていない

そして門はギルドのより優秀な液晶のせいで彼女でも通れない

問題は結界の精度だ、なんと転移が使えない

「詰んだな」

エンドーも諦めている、俺たちは3日間何も食べてないのだ

彼女の必死に稼いだお金で彼女を差し置いてご飯を食べれるわけがない!

「何が問題って彼女が日に日に痩せてるってことが一番の問題だよな」

可愛い寝息をたててる彼女を見て二人でため息をはく

エンドーが彼女を背負って俺と夜の町を歩いていると今の話を聞いてたのか店の前を掃除している可愛い15歳ぐらいの少女が近づいてきた

「あのーすいません、困ってるようでしたけど何かお困りのことがあれば話だけでも聞きますが、もし良かったら私にできることがあれば何でも言ってください」

まだこの世の中にこんな聖人みたいな子がいるなんて

って言ってもこの世界の人間事情なんて知らないけど

それにしてもありがたい

こんな可愛い子が話しかけてくれるなんて

「ありがとうございます、実は寝所が無くて困っているのです、せめて彼女だけでも寝かせてあげれる場所があればいいのですが」

俺はエンドーの背中で寝ているリリエラを指差し寝るところがないと伝える

「そうだったんですか?良かったら私の家に泊まりますか?」

ありがたい提案だ

「ではよろしくお願いします」

とりあえずリリエラの寝所は確保できた

あとは俺たちの寝るところだな

「あなたたちもご一緒にどうぞ」

「いや、ありがたいが大丈夫なのか?男2人を家にあげて」

「ふふ、お気遣いありがとうございます、大丈夫です、こう見えて私凄く強いんですよ」

んー俺たちも相当強い部類に入ると思うが

ここを逃すと寝れないからな

「じゃあお言葉に甘えて」

「どうぞ、このお店が私の家です、一階は喫茶店で二階に空いた部屋が一部屋空いてるのでそこを使ってください、でも先にお風呂に入ってくださいね」

んー 遠回しに臭いと言われたな

言い訳をすると俺たちは町に閉じ込められ

金も家も仕事もなかったのだ、水だってこの世界では無料では無いのだ

エンドーの水魔法があるが街中で裸になれなし

裏路地だって先客いるしイチャイチャしてるし

だからしょうがない!

「お風呂は心が洗われますからね 先に疲れを癒してください あっ、あなたたちは見たところきれいにしてるみたいですけどちゃんと体を洗い流してから入ってくださいね」

「「了解です」」


こうして俺たちはこの家に泊まることになったのだが

翌日仕事が無いことを告げるとここで働かせてくれるとのこと

そして俺たちはここに住むようになったのだ

住み込みのバイトみたいなものだな

話を聞くとあの少女にもどこかの店で住み込みで働いてスキルを得てからこの店を始めたらしい

いい店だ1人がてでくと5分ぐらいで次のお客が来るいつも店の中にはお客は平均4人ぐらいで忙しくもないゆっくりとできるいい店だ


俺とエンドーは喫茶店で働きはじめて1ヶ月がたつ頃にはだいたいの仕事ができるようになっていて副業でなんでも屋を始めたぐらいだ

副業をやるきっかけになったのはお客のおじさんが腰を悪くして家の修理がどうしてもできないと悩んでいたのだ、最初は彼女がやろうとしてたのだが、俺たちがひきうけたのだが

つい遊んでしまって改築したら凄く喜ばれ

お金をもらい 噂が広まりあっというまに何でも屋だ


あくまで副業なので3日に一回ぐらいのペースで開いている

そしてリリエラもBランクまであがり喫茶店の手伝いもするので一番稼ぐ


最近のリリエラはよく笑う

やはり、王都に来てよかったとおもう


さぁ今日も頑張るか

今日最初のお客がくるぞ


「やっと見つけたぞルーシー!まさか店が見つからないように隠蔽してるとは、そこまで……

いや、だが、やっと会えたなルーシーあなたに言いたいことがある!」


突然、偉そうなイケメンが入ってきたな

不愉快だ


「私は会いたくありませんでした殿下、今度は私から何を奪うつもりですか 私は今幸せなのですおひきとりください」


そういって俺にしがみついてくる

あのーこれだと幸せの意味が俺といて幸せって意味にとられるきが

せめてこの生活が幸せって言ってくれれば

まぁいいか今はおれが幸せだから


「君はルーシーの何かな?」


おっと 修羅場の予感です

エンドーはリリエラとクエスト行ったし

あぁそう言えば今ごろだけどリリエラが検問なしに町から出れたのは彼女、ルーシーさんのおかげだったのか、それなりに立場ある人のようだ


「俺と彼女は(この店を)愛し(ここの従業員とお客を)大切にしているものだ(この場所を)奪われるつもりはない」

ちょっと緊張して言葉が抜けたけどいいか

「私のことをそこまで」

ルーシーさんの照れた顔がみれたからな!

「どうやらお前は俺にとって邪魔なやつらしいな」

おお 戦う気まんまんやん!

「まさしさん」

「分かってるさ、おい!お前ここじゃ戦えない場所をかえないか?」

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