ヒロイン登場!
少女は森の中を全力で走っていた
彼女は魔族であり魔王の最愛の娘
彼女の後ろには武装した男が1人
彼女と彼の間は2㎞の距離がある
彼は馬に乗り彼女を追いかけてる
彼女は魔法で足だけを強化し全力で走っている
彼に追いつかれないように、彼に殺されないように
同時刻 森の中心にあたる場所
「なぁ エンドー、この森はどこまで続いてるんだ」
「もう冒険に出てから3日もたつのに、森を抜けるどころか、人にも魔物にも会わない、かろうじて動物がいるくらいか」
「なぁ俺に提案があるんだけど最悪俺動けなくなるからそのときは任せていい?」
「別にいいよ、この前やったやつだろ」
「そうそう」
「じゃあ、よろしく」
「『転移』」
俺の考えた長距離を移動する方法
転移は行ったことのある場所、つまり自分の目で見た場所にしか行くことができない
俺たちは来てから森にしかいない転移できるとすればあの家ぐらいだろう
だが!この方法なら魔力を多く使うが転移で長距離を移動できる!
方法は簡単だ、最初にこれを思い付かなかった俺を殴ってやりたい!
まず上空に飛ぶ、するとそこは木に囲まれた森では無い
つまり見通しがいいこれなら目に見える距離は増え移動する距離も増える!
「おかしい!絶対におかしい!俺の魔力を半分も使った!なのに視界一面木だ!絶対におかしい」
「全部使いきるまで飛ぶんじゃ無かったのかよ」
「いやだって2回目だよ!これやるの!さすがにそろそろ終わりが見えてくれないと困る!つーかこの世界広すぎ 下手したら俺たち地球一週できる距離ぐらい移動してるけど!」
「まぁゆっくり歩いてくか」
「お前は悟りをひらくし、ハァー、」
「そろそろ昼にしようぜエンドー」
「そうだな」
ガサガサ、ガサガサ
「おっ! 動物か!今日のご飯は決まりだな」
「いや、俺の索敵スキルには反応無かったけど、虫じゃね?」
「マジかー」
草むらの中から少々日に焼けた肌のエルフ耳な少女が飛び出してきた
「きゃっ!」
そして転んだ
「なぁ、あれ、エルフじゃね?耳が尖ってたし」
「やっとヒロインの登場か」
「いやー 確かに急いでる風からして、敵に襲われてますっ!って感じだけど決めつけるのはまだ早いんじゃね?」
俺とエンドーは彼女を見続ける
「なぁ、あれもうヒロインでよくね可愛いし」
正直俺は決めつけるのは早いと言いつつ
彼女の可愛さにもうヒロインでもいいかなと言う
「じゃ決まりで」
エンドーが決定をくだし 彼女に近づく
それを見て俺は凄く後悔する
「くそー!負けてなければ俺から話しかけれたのに!」
エンドーは勝ち誇った顔で少女に近づいていく
「えっと、大丈夫? 歳はいくつかな」
「おいエンドー それは俺でもドン引きだぞ」
「いやいやいや、美少女とのコミュニケーションってどうやってやんだよ!」
今まで悟りをひらき 大人しかったエンドーが動揺してる
そんなやり取りをしてると
少女は立ち上がって「見逃してください」
と言って泣きそうな顔をしている
俺とエンドーは小声で
第一回 俺たちは悪人に見えるのか?会議を始め
ようとしたが 二人で彼女を見てびっくりした
彼女の足がぼろぼろなのだ
俺が大丈夫か?聞く前にエンドーが口をひらいた
「おい、そのケガ、大丈夫かもし何かに教われてるなら道を訪ねる対価に助けてやってもいいぞ」
「ちょっ、おま、格好いいな!」
「当たり前だろ、俺がカッコ悪かったときある?」
「前言撤回」
すると彼女が少し顔を明るくさせて言った
「大丈夫です、今私を襲っている敵は勇者の一味の剣士なのです でも剣士もこの森の出方を知りません出方を教えるので私を背負って走ってくれませんか?」
「「なんっ、だと」」
「そうですよね、やっぱり無理ですよね勇者の一味の剣士が相手ならしかたありません、でもどうか私を見逃してください」
これは困った、これは予想外すぎる
「エンドー」
「あぁ、分かってる」
「「さーいしょーはグー!じゃんけんぽっ「見つけたぞ!もう逃がさん」い!」」
「うっしゃーざまぁエンドー「お前らは何者だ」俺の勝ちだ、残念だったな」
「くそーいきなりだから運であるじゃんけんしか「邪魔するようならお前らから斬る」選択肢かなったとは言え、それでまけるとか」
「さぁ えーと「くっ!なぜ当たらない」名前はなんて言うの?」
「えっ、あっ!はい、私はリリエラって言います」
「そっか俺はまさし、「なかなかやるな、二人を狙うのは無理か、ならそっちから」お姫さま抱っことおんぶと普通の抱っことどれがいい?」
「えっ、 えっとあなたちはいったい」
「ん?ごめんごめん、ちょっとうるさくて聞こえなかったのかな?俺はまさし、こっちはエンドー」
「エンドーだ、よろしく「なんだこいつはこんなのがまだ残ってるのか」あとまさし、彼女は名前ではなく俺たちの強さが思ってたよりあったのでどちらかと言うと職業は何ですか?みたいな意味だと思うぞ」
「くっ!これは俺1人では荷が重いか 覚えていろ!」
少女との会話中に入ってきた変な男が
突然斬りかかってきたが、全然よけれるレベルだったので彼女との会話に専念してたらどっかに行ってしまった
「じゃあ 出口を教えもらおうか 」
そう言って俺はおんぶする体勢になる
「えっ?ん?私どうすれば」
なぜだろう少女は俺の背中になかなかこない
「おい、まさし 脅威がいなくなったんだおんぶする必要ないだろ」
くそ!気付いてたよ! 夢見たっていいじゃねーか!