清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使97
「何で?」
「ええと、父がやったことなんだけど、知らない国に来て、二人を探す僕を心配して、つまり君に兄弟
のようになってほしいと・・・」
「ええっ」ちょっと待って兄弟って肉親だよな、俺とレグが?
何だか薄汚いことしか浮かんでこないが・・・・
黙り込んだ俺を見て 「迷惑?」と聞いた
「いやそういうことじゃなくて」つながりってあの腑女子狐達が言ってることとは違うよな。
まあそうなったらなったで池袋で働けるかもしれないが、なんだかんだ言って、稲荷様も好きそうだしも
のすごいお小遣いをくれるかもしれない、ええええなんだか脳の動いたことのない部分が動き出して、
毛細血管も切れそうだ、走馬灯のようにホタテやえびやありとあらゆる魚介類が舞い踊った
思わず、こめかみをぐりぐりと押さえた、ズワイガニが通っていく
「あの青龍、落ち着いて」
「俺たち誰にも負けないよな?」自己完結してしまった青龍が言った。
「違うんだ、思い出して」レグがすっと手を、手を出すと目の前の景色が揺らいで、また
子供に戻った
子供は純真でもの事を捻じ曲げない
だからこそ本当のことが見えることもある
自分はレグを尊敬して、無条件で信頼している、もちろん生まれも育ちも究極的に違っているが、大
切なのは、いつでも慰めや、思いやりを送りあえる
つまり絶対的な心のつながりがある
はっとして青龍は、顔を上げた
初めて 正当な、肉親としてのつながりを持ってレグを見たような気がする
その時「あちゃああああ」と言う叫ぶびとともに何かが飛び込んできた




