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清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使94
外では、いろいろなもの音がしていていた
どこかの子供のわめく声、足音、それから夕食の支度の様々な食べ物の匂い、レグといるとそんな普通も
事も情緒的に感じられるのは、なぜだろう
あ、でも恋愛じゃないぞ絶対に、自分に言い聞かせてからレグを見た
柔らかく強い曲線の肩、決して自分を急がせたりしない、落ち着いたまなざし、ごく自然に
人に尽くすことができるレグ
青龍は尊敬と同時に、それが自分の能力外であるように感じちょっと恥ず
かしくなって下を向いた
レグが近づいてきて 「あの夢を覚えていない?」と優しく言った
「僕らが小さな兄弟だったころの・・・」
顔を上げて、青龍は虚を突かれた
男の子が父親似になるのは、珍しいことではないが、この時完全にレグの父親とレグはシンクロして
それ以上の何かが醸造されていた
そして自分を守るように抱いて言った
「もう一度夢を見て」




