清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 91
「父は最後まで心配していたことがあるんだ、いや、死んでからも・・・・」
「何?」青龍は身を乗り出して聞いた
「僕に兄弟にがいないこと」
意味がさっぱりわからなかったが、聞いていた
「それが?」
「つまりね、転生したら前世の記憶は消えるだろう、そしたら僕には味方がいなくなって一人になってし
まう」
「でも、君ならすぐ友達ができるだろう?」
「しばらく、ここに残ることにしたんだ」
「あう?」
「迷惑?」
「迷惑とかじゃないけど、君は天使になるんじゃないのか?」
「父とハリエットが今度こそ結ばれるよう見届けたいんだ」レグは明るく笑った
「父はハリエットを愛してたと思う、だけどハリエットは臆病だし、10歳も年上だった」
「そんなの関係ないだろう、30歳くらい年上だって、あんなに働き者で正直な人はいないぞ」
「まあ、100年以上前だし、ヨーロッパには階級みたいのがあってね」
「天使はどーすんの?」
「うん、その間しばらく休暇をもらうことにした。狐さんも手伝ってくれたし・・・」
「あ?」
「彼女、交渉してくれたんだ、すごいなラテン語もできるんだな」
「ラテン語ととかより、あんな真っ黒 黒すけが、よそんちの天国に入っていいのか?」
「ああ、その辺もくふうしてくれたみたい、ものすごい純真無垢な感じにしてきてくれて・・・」
最近、どうもおとなしいと思ったら陰で暗躍してやがったのか、青龍は思ったが
「レグ兄弟になるってなに?俺お嫁に行くの?」
「そういう言い方はちょっと」レグが答えた.
青龍はふざけているわけでもない、本当に不思議そうな顔をしている
そうだ、肉親と言う感覚がまるっきりわかっていないのだとレグは理解した
「あのね、いろいろちゃんと説明するから落ち着いてね」レグは落ち浮いた笑いを浮かべ続けながら言った。




