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清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 90
「ハリエットが?」青龍が言うと、レグはもっと驚いたことを言った
「そう、そして父もこの国に転生するんだ」
青龍は思わず黙った。なんといっていいかわからなかった。
いつも働いていたハリエット
淡々と穏やかで、喜怒哀楽を極端に表すことがなく、自分に与えられた範囲の簡素な暮らしの中で
簡素な喜びを見つけ、自分を主張するようなことは決してなく、時々実家に帰る以外には
旅行もしなかった、またしてもよくわからない記憶がよみがえってきた
「君のパパはハリエットが好きだったんじゃないのか?」青龍は聞いた
「たぶんそうだと思う」レグが答えた
「何で、プロポーズしなかったの?」
レグはしばらく困ったような顔でうつむいていた
「その前に、君の夢の意味の話をしていい?」
困ったような顔のままレグが言って、青龍がうなづいた




