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清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使88
「君のことが気になってたんだ」レグが柔らかく笑った
「俺もだけど、天使になったんじゃないのか?まさかまた追いかけられてるとか?」
「それはない」と言ってまた笑って 「夢を見ただろう?」と言った
「やっぱり、あれは君のメッセージなのか?」
「正確には父からのね」
「お父さんも、天使になったんじゃないのか?」
俺が聞くとレグは落ち着いて首を振った
「父は転生したよ」
「何で」俺は思わず大声を出した
「天使になって、人を救うんじゃなかったのか?」
レグは静かに首を振った
「天使は救わないんだ、彼らの世界は華やかで美しいけれど、神の指示に従うだけ、自分の意思で動
けるようになるのには長い時間がかかる、だから父は転生を選んだんだ」
太陽はすっかり落ちて神社の中は暗くなって二人の輪郭をぼやかした
「あの、夢の意味は」俺は何かはぐらかされた気分で聞いた




