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清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 87
冬の夜は早い、闇は駆け足で降りてきてその金髪と穏やかな瞳を浮き上がらせた
「レグ?」青龍は言ってから、人通りが多いのに気づいてどうにかしなくてはと思って神社の中の御社に手を取って入った
レグの白っぽい金髪は目立ちすぎた
案の定、黄竜は出かけているようだった
「ここは?」レグが言ったので
「知り合いの竜の家だ、汚いから座んないほうがいい」と答えた
「一体、どうした?君は天国に行ったんじゃないの?」
「うん、行ったよ」レグは落ち着いて言った
それから、俺を脱き寄せてハグをした
久しぶりのハグは俺を赤面させたが、すぐに暖かい思慕が沸き上がってきた
前よりも、強く。
お互いに滋養を与え合うような感じでしばらくじっとして動かず、動けなかった
そしてレグは腕を離して「君痩せたんじゃないか?」笑った
「ああ」青龍は答えたが、レグは前よりすごく強くなったように見えた
体も、しっかりして、健康そうで、そして何かを達成したものだけが持ちうるような落ち着きと強さを
兼ね備えたような雰囲気
「何かあったのか?天使になったんじゃないの?お父さんは?ハリエットは?」
矢継ぎ早に質問が出てきた
「落ち着いて、今ゆっくり説明するから」レグは言ってもう一度、青龍を抱きしめ背中をぽんぽんと
たたいた




