清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 61
ざわざわと醜怪な渦の動きが早くなった
どう見ても人間に見えない塊からかぎ爪の生えた手のようなものが出てきた
片っ端から斬ってやるがきりがない、でも俺も戦いに関しては生まれ持った才能と後天的な技術をあ
わせ持っているはずだ、相手がなんにしても殺して、自分は生き延びる
その時、ふと思った、あの狐たちは何をやってるんだ
爆音だって聞こえたはずだし、武器だって持ってるはずだ
おれはお茶室に思念を送った
(あ、青龍さまですかあ)のんきな声が聞こえた
(お前あじさいか?)(そーですう)
(お前ら、何やってる 加勢しろ、緑青はどうした)
(なんかすごく怒ってブツブツつぶやきながら歩き回ってます、怖いんですうー、お酒も飲み始めました
あー)
(何やってんだ、葛の葉はどうした)
(あ、御前さまは、きゃあああ) (ど、どうしたんだ)
(がばがば御前は・・・・・)
(がばがば御前いわないと緑青ねえさんがおこるんですうー、白目向いてなんか溶岩みたいなものを
吐いて、あと股間から虫がでてますうー、もう上から下から、気持ち悪いので、みぞれが凍らせました)
式神だ、寄生虫なんか式神にするからだ、あのバカ俺はうんざりして息を吐いた
(子供たちの霊は、どうした?)
(虫を飲んで苦しんで消滅しましたあー、あと緑青姉さんが輪切りにして、ぜんめつしましたあ
うふふ♡)
こいつら殺人鬼よりひどくねえか、思いながらまた伸びてきた腕を斬った
そうだレグだ
(レグはどうした?)
(あの、縫姉さんとみぞねえさんが気に入って離れなくって、両側から膝をスリスリしながら、英会話
おしえてもらってますう)
(俺は接待をしろと言ったんだぞ、ホストクラブじゃあないんだ、迷惑なことすな、とにかく加勢し
ろ、がばがばも起こせ)
(だってえー虫が気持ち悪くってぇ)
(そんなもの、氷漬けで死んでる、早く来い)
役立たずだ、前からうすうす思っていたが、こいつらはそういうオリンピックがあったらゴールドメダ
リスト級の役立たずだ




