清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 56
「なんだこれ、マニアックすぎないか?」
言ったが狐は、もう目の中に青い炎をたたえて燃え上がらせているような眼で真剣に言った。
「いいか」葛の葉が青龍の肩をつかんで行った。
「レグのことを考えろ体を乗っ取られたら殺人鬼にされ、そしてあそこに囚われ続ける
わしは戦闘妖怪じゃないから切り込めない、その代わりここは死守する。
このままだったらみんなつかまって、わしらは殺されお前は玄武様の拷問なんて甘い甘いスイートハ
ニーメイプルシロップ添え、そして誰より素敵な長い口づけと淡いピンクのスイートピーワンモアタイム
とか思うまで拷問されて、奴のマグロ丼として永久指名だ」
青龍はしばらく絶句した
そして「おまえも・・・・言うなあ」とぽつりと言った
「でもほんとじゃ、今わかったレグは消滅しようとしていたんじゃ
あの寒い早朝のグランドキャニオンに行ってみればわかる、でも二度目の死は大変なことじゃったんじゃ
最初のころのレグを思い出してみろ、影が薄くて何も食べなかったが、あの時レグはおそろしいほど空腹
だったんじゃ、そして笑わなかった
今はよく笑って冗談も言う、お前を信じてるからじゃ、あいつより必ず強くって自分を救ってくれるっ
て・・・」
葛の葉の真剣な目がいつもの緑色から透き通った紅茶の様な色に変わった
そうだ人を助けることで悲しみを紛らわすようなレグのお父さんがこんな不条理を許すはずない
例え二度と会えなくなっても最後の思い出は残る。
例え相手が忘れても明るく楽しかったものにしがみつく 友情に片思いがあってもいい
青龍は息を吸って覚悟を決めた。




