清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使㊻
「とにかくね 向こうも一人じゃが、殺されてとらわた魂、それから操られた魂がいる、
そしてこれはお守り」葛葉言って銀のブレスレットを出した
「なんだこれ」青龍まじまじと見た
細かい細工が施されている
「インディアンは土着信仰で自然に感謝をするためサンダンスと言う祭りをたびたびおこなった
その時彼らは風や雨、土、あの一体のあらゆる精霊と会話し親密さを深めたらしい、必ず役に立つって
デボラちゃんからもらったのよ」
葛の葉は銀細工をいとおしそうに眺めた
「ああそういえば・・・」ゴスロリのあまりのインパクトに忘れていたが、ごく自然に自分たちと思念を
交わしていた
「あの?彼はなに?」と聞くと「ハーフじゃ 精霊と人間の」葛葉が答えた
「ええ そんなんありなんか?」と聞くと
「何でもありなんじゃ、ここは」 葛の葉が答えてため息をついた
「早く帰りたいなぁ 若林さんのことはみんなちゃんと出してくれたじゃろうか?」
若林さんとは古い火鉢であまりに古いので付喪神ついてしまった
付喪神とは古いものに着く妖怪で おしゃべりなものが多いが
付喪神にしては寡黙なので葛の葉が気に入ってぼそぼそと話し込んでいる
話し込みながら葛の葉は古くなった緑茶をゆっくりあぶってほうじ茶にしたり
銀杏をいったりしながら長いこと座り込んで話す
「なんだ もうホームシックなのか?」と言うと「そういうわけじゃないけど今日が憂鬱なのじゃ
でもさ、ここまで来たら絶対に引くわけにはいかん」
と言ってプールの図を出し説明を始めた。




