清明様の憂鬱 番外編 青龍と天使㉛
「まあ キッシーは不治の病だ おいとこう それより気になるんだがなんでそんなにレグを狙う
新米じゃないのか?」青龍が言った
屑の葉が目を伏せて 「それがわしも気になったんじゃ」と言った
「調べてみたら天使と言うのはしっかり階級が分かれてるこれは言ったなでレグは天国に行ったとたん
天使になれと言われて仕事を任された
いくらレグが立派な人生を生きたとしてもちょっとおかしくないか?」
「俺もそれを思った」
「レグは爆弾で死んだといった
爆風は脳にものすごい振動を与え記憶をなくし自分の正体さえ分からなくする
即死だと言ってたので痛みはなかっただろうが
意識の内容の変化がないまま生から死に移動する時レグは混乱したんだろう
そこに天使がやってきて自分をまねく
まあそこまではいい
でも実は自分をしもべとしようとして
いる悪魔だった わしが体を見ろと言ったのは悪魔はしもべになった人間に焼き印を押すらしい」
「なんてひどいことをこの鬼イソギンチャクめ あんないい奴に」 青龍が言った
「ちょっと わしのせいじゃないからね
それにお前が一番混乱しとる 落ち着け でも死んですぐに仕事を任せられるのもおかしいし
その仕事先で悪魔に囲まれた
待ち伏せしてたみたいに見えるのはわしだけか?」
「ああ そうか 卑怯者 おきなわの珊瑚を全滅させる気か 鬼ヒトデイソギンチャク」
「あのな 真剣に話をしてんの ちゃんと聞いてくれる」
「わかった それでどうすればいいんだ」
「いいか 天使はわしらが保護してに日本に連れて帰ると言え
それなら敵も焦るだろう襲ってきたらなるべく生け捕りにしろ
それから教会に言って聖水をもらってこい」
「魚射」(ぎょい)青龍がきりりした顔で言ったが字が違っている
ものすごい勢いで動揺しているようだ
葛の葉がそれを無視して少しだけ黙ったあと
「あのねえ 死者の死って知ってるでしょう
つまり無になるの あの人の性格だと悪魔につかまるよりそっちを選ぶと思うんじゃ」
目を伏せて言った




