清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 ㉗
「とにかく眠ってくれ 疲れてるんだろう」レグはぼうっと放心しているように見えた
俺はなんと言うものを見せてしまったんだろうと思って非劇的な気分になった
とにかくびしゃびしゃの体を乾かさなくてはと思い必死になっているとレグはベッドに座ってぼうっ
としている
「どうしたんだ そんなに不愉快だったか?ごめん」と言うとびっくりした顔した後また悲し気な
顔になった
「眠くないの?」 俺はレグの顔を覗き込んで行った
「いいや」レグはベットに入りながら言った
ベットは一つしかないが広い 俺も反対側に入った
「そんなに 気を使ってくれなくてもいいんだ、なんだか旅行を台無しにしてるみたいだ」レグが言った
「何でだ? いろいろ案内してくれたじゃないか」
「そのくらいしかできないし・・・・」
「いや俺は十分楽しかったぞ」と言うとやっと笑ってベッドに入った
「やっぱりベッドは気持ちいいな」と言って眠そうな顔になった
「とにかくゆっくり眠ったほうがいい 心が弱くなったときは睡眠がいいんだ」
レグはもう半分眠っていたが 小さな声で言った
「おかしいんだ いろいろな感覚が薄れていたのに戻ってきたみたいだ
食欲が出てきて味もわかる スコッチドエッグは素晴らしく美味しかった
きっと君たちのおかげかもしれない」
意味が分からなかったがレグはもう眠っていた
そういえば 最初のころは酒しか飲まなかったな
青龍はレグの内部を想像して見た
浮かんできたのは暗闇の中の針金で何本かは切れて何本かは通電しておらず一部は溢れて輝く
まばゆい色を放出していたがぱっとスパークして切れた
青龍にもベッドは心地よかったがその周りで世界はごうごうと回転していた
それでレグが完全に眠りにつくのを待ってそっと起き上がった




