清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 ㉔
レグのところに戻り話に戻った
レグは医師として戦争に参加したらしい
そして爆弾に会った 死は蒸気機関車の様に突然現れて襲い掛かり気が付いたら周りは美しい森林で
空にはオーロラがかかったように見える場所にいた
白く発光した人たちが暖かく迎えてくれて天使になるように言われた
その時は幸福な使命だと思った と言って言葉を切った
それからレグの口調が苦し気になった
初めての仕事に行ってそこからすべてが狂い始めたそこで言葉を切って目を伏せた
気づいた時には悪魔の使いに囲まれていた
ほかの天使たちは逃げ出してしまってなすすべもなく連れていかれた先には屍衣のようなマントを
かぶった悪魔と名乗る者がいて執拗に仲間になるように言われ地獄も見せられたが隙を見て何とか抜け出した
自分は初心者なので大した見張りもついていなかったのが幸いしたとレグは言った
とにかくめちゃくちゃに逃げてかばってくれたのはグランドキャニオンに住む先住民の精霊だった
「それからずっとあそこに・・・」葛の葉が聞くと「そう」と悲しげな瞳と唇で言った
この表情が青龍を黙らせてしまうのだなと思ったが仕方がないかもしれない
「お疲れでしょう この部屋でお休みください」葛の葉は言った
「いやそんな」 レグは言ったが
「青龍はあの通り腕がたちますしこの部屋自体強力な結界になっていて邪悪なものは通れません 精霊の
方に連絡は必要ですか?」
「いや彼らはいろいろなことを気にしないから・・・」
精霊と言うのはそういうものだ
だからなおさら疲れているだろう
「どうぞ 安心なさってください」 「じゃあ 少しだけ」
その時チャイムが鳴った (ああまた 間の悪い)と思ったが、にこにこと笑顔で
「クリーニングを頼みましたの どうぞお楽に・・・」言いながら隣の部屋に入って結界を結んだ
ドアを開けて愕然とした 知らない大男が立っていた しかも首がない




