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清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使②
本当になんという心の狭さ 器の小ささだろう
金持ちになってもああいうのはしみついてしまってるのだな 付き合ってられんよ ほんと
まあいいや ああいうのは貧乏神に取りつかれてしまえ
おれは今幸福の密集地帯にどっぷりつかって幸せ満々なので気にしないでおこう
でも なんかさすがにふやけてきたな お腹もすいたし・・・・
とりあえず上がろう
そんでもってルームサービスを頼んで一人で夜景とテレビを見ながら自由を満喫するんだ
別に引きこもってるのが好きなわけじゃないが漁船での雑魚寝とか急にテレビのチャンネルを変えると
怒られたりとかそんな生活を繰り返してきた身には十分楽しい
それに英語は分かんないし 人間じゃない者とは思念で話あえるけど正体がわからないから
気安く話かけるわけにいかない とかいろいろ考えを巡らせながらふかふかのバスローブを着て
頭をわしわし拭きながら出て行くと誰かが座っているのが見えた