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清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 ⑭
「ああそれからね お守り持っておいで」
狐が言って小さな鎖が付いた鏡を出した
「なんだこれ」と言うとこれが呪文と言って紙切れを出した
「なんだこの変な呪文みたことないぞ」
読み上げようとすると 「しいっ」と言って口に手を当てた
「絶対に軽々しく言うな これは最後の切り札 絶対絶命の時だけ使う」
「なんだ そんな強いやつなのか」
「と言うかね 絶対にこっちの味方になってくれるとは限らんのよ
だから呼び出したら結界を張れ もしくは水に潜れ」
「なんなんだそれ」
「とにかく鏡を見ながらそれを言え」
「なんだか面倒だな」
「面倒な手続きを踏まんと誰も来てくれん 拝一刀 だって 石ならべないと来ないし
ゴルゴだって振り込み確認しないと来ないでしょう」
「 ゴルゴって通帳記帳とかしてんのか? 銀行のキャッシュデスペンサー並ぶのか」
「そこまではしらん」
「 密かにポケモンGO とかやってたりしてな」
「しらん」