表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/102

清明様の憂鬱 青龍と天使⑫

  それからいろんな話をして一番聞きたかったことを聞いた


 「どのくらいここにいるんだ  何で天国に返らないの?」


 その時もの凄く寂しそうな顔をしたのでそれ以上は聞けずにあわてて話題を変えた


  「ここには人のいない泳げるところはない?」


  「なんで?」


  「俺は水の属性なんだ でも本気で泳ぐと人間でないってばれる」


 天使はグリーンのカクテルを飲みながら少し考えていた


 自分が飲めなかったやつだ 俺は勧められた白ワインを飲んでいる


  そのカクテルは緑と茶色の眼によく合っていた


 「じゃあ 秘密の場所がある」にこやかに言って俺は安心した


 時々ひどく悲しそうな顔をする 天使を悲しませるなんてすごくよくないことだ


  いつも憂鬱な清明様のことは忘れて思った


 別れ際に「どうしてこんなに親切にしてくれるんだ」と言ったら


  「久しぶりに気の合う友達みたいだから・・・」とさらっと言った


  そうか 友達か・・・・


 天使と別れてから 考えてみればちゃんと尊敬できる友達はいないな白虎や狐も長い付き合いだけど


 なんだか同僚みたいだしあの鳥脳はちびのくせに時々人を見下したような目で見る腹立たしいことこの


の上ないし


  キッシーも長い付き合いだけど危険だ友情なんて危険だ すぐ化学変化を起こすんだ


 挿絵(By みてみん)


 あれ もしかして安心して尊敬できる初めての友達じゃないか?


  そう思ったら嬉しくなってでたらめな歌をエンドレスで歌いながらバスタブに入った


 うーみじゃない マグロじゃない


 ホモじゃない 変態じゃない


 かーわじゃない 石じゃない 初めてできたよー人間のともだちー


まあ正確には人間じゃないけどー 字余りー


 それにしてもどうして時々あんな悲しそうな顔をするんだろ


 可哀想なのはやだな 見ていてつらい


 あんないいやつなのに 次に会った時こそ助けてあげよう そうだ今度こそ助けてあげよう



 




  


 


 


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ