清明様の憂鬱 特別篇 青龍と天使 100
「 話したいこと?」青龍は顔を上げた
「君のマスターはどんな人?」
清明様のことか?
「昔は、尊敬していたし、育ててくれた恩もあった。でも今は、話したりもしないし、命令に従うだ
けだ、もともと式神とはそういうものだし・・・・」
「僕も会えないかな?」 「何で?」
「陰陽道とか見てみたい、できれば習ってみたい」
青龍は唖然として言った。「天使が、陰陽道を何のために?」
「あの彼を覚えてる?」
「あの、黒人か、そうだ本当の命の恩人は彼だ、彼が現れなければ俺もやられてた、でも神に直訴したん
じゃないのか?」
「うん、でも神々の時間の流れは違う、彼がどういう状態なのかわからなけど僕たちのが速く動けるだろう」
「確かにあんな悲しそうな眼は見たことないけど・・・」
その時、レグと会えなくなった時の不可解な憂鬱、何かから遠くへだったってしまったような感じの
減因がわかったような気がした
レグは、物事を正確に見てできることだけを確実にやろうとしている
そしてあの時自分もレグと同じ視点でものを見ていた
もう一度、レグを見て思い知った.
確信した
瞳は優しかったが内側から輝くものが、以前よりずっと強く見える
今までの悪ふざけだけの付き合いとは違って自分は、心底彼を信頼し心配していて、レグも自分に
信頼を寄せてくれていたのだった
「彼を助ける方法があるのか?」