ep.9 夢の中で
今回はミカとの夢の話です。
それでは、どうぞ(^∇^)
「えっと・・・、ここか。」
「いらっしゃい!憩いの宿へようこそ!泊まりかい?」
宿に入ると、景気のいい声で薄い緑の髪のおばちゃんが俺に声をかけてきた。なんというか、店のおばちゃんまでも美人でかなりへこんだ。
「はい。そうです。」
「そうかい!わたしはここの宿の女将をやっている、マリア・ミレルって言うんだ。」
「ミレル・・・もしかしてリリアさんの母ですか?」
「おや?娘の紹介かい?それなら安くしとくよ!うちは、朝、夕食付きで1泊銀貨1枚だよ。」
ちなみに俺の今の手持ちは最初にもらった金貨5枚とレットベアーの討伐報酬の金貨30枚である。
「30日分お願いします。」
「銀貨30枚だね・・・はい、お釣りの銀貨70枚。部屋は2階の201号室だよ。鍵はこれね。夕食は今から食べるかい?」
「はい、おねがいします。」
テーブルについてメニューを見る。ふ~ん、いろいろあるな。
「すいません。今日のおすすめセットください。」
「はいよ!」
周りを見ていると、旅人、商人、冒険者、吟遊詩人等、いろんな客がいる。
「はい、お待ち!今日のおすすめセットだよ!」
夕食はパン2個に焼き魚、そしてキノコのスープだ。・・・うん。素朴な味だけど、うまい。
「ごちそう様。おばちゃん、おいしかったよ。」
「そうかい、ありがとさん!」
部屋に入り楽な恰好になるとベットにダイブした。部屋は一人用で、結構きれいだ。ベットもふかふかというわけではないが、野宿よりは全然ましだ。
今日は、色々あって、疲れた。はやく、眠って明日から依頼をこなしていかないとな。
そういえば、称号に夢でミカと会えるとかなんとか・・・、まぁ、寝ればわかるか。おやすみ・・・。
・・・ん?ここは・・・。
「お兄ちゃん!」
「ミカ!」
そうだ!ここはミカといた空間に似ている!
「称号の説明はこういう意味だったのか。」
「そうだよ!驚いたでしょ!」
「ふふふ、あぁ、驚いた。それにしてもミカ、色々と説明を頼むぞ。」
主に種族と称号と現在のステータスについて。
「うん!まずは、種族についてだけど、転生者の体はみんな、この神域で造られ、特典や、この世界の一般常識を入れていくの。でも、お兄ちゃんは人族を選んだけど、最高神のお兄ちゃんということになったから、人族でありながら神である現人神という種族になったの。現人神は、何時もは人族だけど、神としてお兄ちゃんが行動するときは、神化できるの。効果は説明のと同じで、ステータスの10倍だよ。」
「・・・何回聞いても、すさまじいな、俺のステータスは・・・。」
「ステータスだけじゃないよ。種族も、称号も、スキルも全部だよ。」
「・・・正直他の人のステータスなんか見ないから基準がわかんないんだよな。」
「普通の人族は、レベル1の時は、20前後、天才や転生者は特典有で100前後。スキルは最初はNが1、2個、天才や特典有の転生者だとN、HNが3~5個。称号は最初は誰も持ってないのに、お兄ちゃんはやっぱりすごいね。」
「うん、チートだね。・・・そういえば、レベルが上がった後、すごくステータスが上がったんだけど、あれはなんで?」
「あれは、魔物を倒すとその魂の一部が倒した者、もしくはパーティの魂に加えられてレベルが上がり、ステータスが1レベルごとに10%上がるんだよ。お兄ちゃんは素が異常だから・・・。」
「・・・なるほど。」
「お兄ちゃんはこれからどうするの?」
「そうだな、とうぶんは王都で生活して、他の街や国にも自由に行ってみたいな。」
「そっか。色々と見て回るのもいいかもね。」
それから談笑を30分くらいすると、そろそろ時間のようだ。
「ミカ、そろそろ時間だ。また明日な。」
「うん、まあ明日!ばいばい!」
すると、あたりがまばゆい光に囲まれ、何も見えなくなった。
マリア・ミレル
憩いの宿の女将、リリア・ミレル母、薄い緑の長髪のグラマーな美人




