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the third  作者: 深雪
56/83

52崩れ落ちた天

「ったく、そうならそうとちゃんと言いなさいよ!もぉっ!」


スノウが叫んだ。


「う、うん…ごめん…」


地面に正座することをしいられている僕は…ボロボロだった。


というのも、とある事情により、目の前で腕組しながら仁王立ちしている白髪ポニーテール美少女の本能が爆発してしまい、身体中至る所を痛めつけられたあとだったから。


まあでも、本当は全部こいつが悪いんだけどさ…。


そいつは…いや、彼女は凝りもせずにこちらをずっと見つめている。


もちろん僕がスノウから一瞬でも目を離したとかいうのではなくて、そちらを見たりしなくてもわかるのだ。


だって、なんか、すっごい右頬あたりが熱い。


そこだけピンポイントに日に当てられたみたいにポカポカと、いや、実際にはジュウジュウと熱いのだ。


おそらく、忌まわしい炎と如きあの赤い瞳が僕の横顔を注視している。


そう思っただけで毒づきたくなる。


もう僕はスノウを傷つけない、とそう決めたのに…また暴走させてしまった。


怒ったふりをしてる彼女の心はきっと自己嫌悪の念でいっぱいになっているのだろうと思う。


これでは、まるっきり意味がないではないか。


目標を立てた瞬間に折ってしまうなんて。


「わ、わかればいいのよっ!……わかれば…ね…」


わかってるよ、スノウ。


とうの昔にわかってるんだ。


そうやって傷ついた心を隠そうとしてるのをさ。


それで、他人は許せても、どうやったって自分は許せないんだよね?


誰だって他人を好きで傷つけたくなんかないはずだもの。


もし、本心から他人を傷つけたいなんて者がいたとしても、僕はそんな奴人として認めない。


ねえ、スノウ…僕はどうしたらいいんだろう?


ときどきわからなくなるんだ。


本当に、自分はわかっているのかそれともわかっていないのか。


彼女が僕の目の前で赤い顔をしてる。


怒っているふり、怒った顔をした精巧な仮面。


でもさ、今回はあんまり完成度高くないみたいだよ…零れ落ちそうだもの…涙がさ。


それは、ひっぺがしていいのかな?


そういうサインなのかな?


それとも、ただの失敗作?


わかんない、わかんないんだ。


君を傷つけたくないのに、いつだって笑っていて欲しいのに。


だから、ずるい僕は逃げたんだ。


パッと右隣に向き直って口を開く。


「ねえ、何であんなことしたの?」


少しばかり言葉に棘があったかもしれない。


気にする反面、それでも構わないと思っている自分が心のどこかにいる。


ああ、なんて心の狭い…。


案の定、僕のほうを向いていた彼女は、その美しい赤色の髪が地べたについてしまうくらいに、申し訳なさそうにうつむいてしまった。


「………ごめんなさい…その、なんだか、抑えきれなくて…」


「抑えきれない?何をです?」


僕が問い返すと彼女はさらにうつむいてしまって、回廊のじゃりじゃりとした地面の上に、美しくもいびつな花が赤く乱れた。


「…それ、言わせますか?普通…」


どういうことだろう?


僕はただ、なぜ彼女が嫌いなはずの僕に対してあのような行為を行ったのかという、謎の究明をしたいだけだ。


僕だったら、というか普通しないのではないだろうか?


嫌いな人間に突然抱きつくなんて。


わけがわからない彼女の反応に困り果て、救いを求める形でアランのほうへ視線を投げる。


彼は…呆れ切った顔でこちらを見ていた。


なんだか、口を開いていないのに、救いようのないやつだと思われているのが、なんとなくわかってしまった。


でも、なおさらわけがわからない。


僕がなにをしたのだろう?


どう考えたって被害者ではないか。


しかし、そう思う反面、心のどこかにつっかかるものを感じとる自分の存在もまた感じられた。


なんだろう、このもやもやは?


いくら考えても答えにたどり着けないなぞなぞを出された時のような?


でも、そんななぞなぞのたいていは前提が間違っていることが多いんだっけ?


1+1=2であることから、抜け出せないんだ。


常識では1+1=2だ。


でも、なぞなぞの中で1+1は田んぼの田になるし、その他にも無数に答えはあるかもしれない。


そんな風になぞなぞを特には1+1=2を、常識を、前提をすてなくちゃいけない時もあるのだ。


では、この時点の僕が捨てなくちゃいけない前提ってなんだろう?


うん、もうわかった。


そんなの、一つしかない。


確かに、嫌いな人間に飛びつく者なんかいない。


抱きつく者なんて、もっと、いない。


でも、捨てる前提はきっとそっちじゃない。


違うんだ。


傲慢かもしれないけれど、きっと答えにたどり着いたと思う。


彼女は僕のことを嫌いではないのだ。


むしろ、好意を抱いてくれさえしているかもしれない。


でも、認めたくなかった。


人に好かれるのはいいことだと思う。


でも、それはおそらく常人にとってのことで、僕みたいに人から嫌われてきた人間には少しばかり重いんだ。


嬉しい…でも、それは未知の、手に負えない、重荷なんだ。


そう思う。


心から。


しかし、切り捨てるなんて…できない。


要らないから、責任が持てないから、無視するなんて…できない。


いつからだろう?


自分がこんなに優柔不断になっていたなんて知らなかった。


優柔不断な僕は、他人を思いやるフリをして口を開いていた。


たとえ、本心がどれだけ反対しても、そいつはコントロールが効かない。


ブレーキのない車と同じだ。


「ごめん…その、気がつかなくて」


僕はまた嘘をついた。


「………」


これまで、たくさんの場面の自分と、たくさんの場面の他人を騙してきた、巧妙な嘘。


本当は自分が嫌われたくないから。


手に入りかけた、何かを手放したくなかった。


でないと、弱い僕はすぐに壊れてしまうから。


少しの、ほんのささいな出来事で、簡単に壊れてしまう。


状況を割り切って受け入れるための思考回路を手に入れて、強くなったはずだった。


柔軟になったはずだった。


でも、それは単に、諦め、冷めたふりをし、本当のところを理解しようとしていないだけだったんだ。


重要で、衝撃的なところに暗幕をかけて、話をわかりやすく、都合良く解釈しているだけだ。


見たくないところを巧妙に隠して、なかったことにして、都合のいいシナリオに置き換えてるだけ。


そんなの、強さじゃない。


ていうか、かっこ悪い。


本当にカッコわるい。


だから、変えたいと思う。


自分をバラバラに分解して、嫌なパーツを取り外して、欠けたところに改良されたパーツを組み込んで、もう一度組み直したい。


そうしたら、もう、あんな顔をみなくて済むから。


あんな気分にならなくていいから。


なんだか、早く闘技場へ行きたいと思う。


変えるために。


組み直すために。


新しいパーツを手に入れるために。


でも、今は彼女と向き合わなければならない。


定員オーバーだけれど、詰めればなんとかなるかもしれないから。


なんとかしなければいけないから。


床に広がった赤。


ここの床は土だらけで、埃っぽくて、そんな風にしたら、せっかくの綺麗な髪が台無しだよ。


ねえ、まだ、会ったばかりなのに、僕のどこがいいんだい?


僕は君のことをなにも知らないけれど、君は僕の何を知っているのだろう?


「ねえ、じゃあさ、とりあえず、友達から始めない?」


僕はとりあえず、ありきたりなセリフを思いついたままに言う。


こんなセリフを言うことになるとは思いもしなかったなんて思いながら。


「………」


「だって、ほら、僕はまだ君の何も知らないから」


「………うん、私も、もっとあなたのことが知りたい…」


「良かった。でもさ、おかしいよね。完全に嫌われてると思ってたよ。僕はさ」


「…なんで?」


「話してても、そっぽ向いたままだし、話の途中で苦しそうな顔してぶんぶん首振ったりするしさあ」


「…フフッ。カイ、鈍過ぎ」


彼女が顔をあげた。


赤の奔流が重力に逆らって下方から上方へと流れた。


そして、その流れの終りには、花が咲いていた。


とびきり美しく、日の光の元でキラキラと輝くであろうその微笑み。


やっと、笑ってくれた。


やっぱり、女の子は笑顔が素敵だ。


「そうなんだよね、みんな、鈍いっていうんだ」


「でも、優しい」


花弁が熱い赤に染まる。


「そ、そう?」


あまりにストレートすぎる言葉に、うまい言葉が見つからなかった。


いつだってうまい言葉なんか言えたことないけどさ。


「うん」


素直に頷かれると、なおさら困った。


友達って、難しい。


以前のたくさん友達がいた時の僕に質問してみたい。


友達って難しいよね?


ううん、楽しいよ。


これから、何が待っているかも知らないあの時の僕はきっとこう答えるだろうと思った。


その時、ドガーン!どどどどどどどど、ドガガガガガッ!ドーン!と爆音が鳴り響いた。


「きゃっ!」


「うにゃっ⁉」


「な、なに!」


「なんだ⁉」


「ッ⁉これは、闘技場の方ですね」


みなが突然のことに、縮み上がっている間に、アランはすぐさま音源を察知し、駆け出す


彼の頭にはきっとグレース全体の見取り図がそのまま叩き込んであるのだろう。


迷いなく、スタスタと入り組んだ回廊の迷路の中へと消えていった彼の横顔


なかば、某然としていた僕ら取り残され組は、今更になって正気を取り戻し、アランの後を追う。


もちろん、ロボとレイピアが先行してくれた。


二人の表情も堅い。


よくよく考えれば当たり前の反応だった。


二人にとってはここが家であり、ここが帰る場所なのだから。


じゃあ、僕にとっては?


雰囲気に呑まれて、余裕がなくなった心と表情。


でも、それは本当に雰囲気のせいなのか?


茶色と赤色が視界の真ん中で揺れる。


焦りと、不安と、何か他のものが、判別できないくらいに絡み合った感情の振動。


どうやら、さっきの地点は目的地からそう離れてはいないようだった。


ものの数十秒で僕たちは『それ』を目にすることになる。


耳にすることになる。




闘技場、古代遺跡にあったという円形闘技場をそのまま再現したような造りだった。


しかし、状況を鑑みるに、きっと、ここまで砕けた造りにはなっていなかったんだと思う。


観客席にざっと何百を超える人数を収容した、砕けすぎた闘技場中央のサークルの中でそいつはいた。


天井が崩れ落ちたであろうガレキと土砂のオブジェに飾られた、目に焼き付いて離れないような明るすぎる緑の光をまとったそいつが立っていた。


同じサークルの端には男性用の型のワインレッドの鎧に身を包んだ、ものが二人が何かに打ち震えながら、そいつを見上げていた。


おそらくは怒り。


彼らの身体から、得体のしれない光が立ち昇っていた。


もしや、対戦中だったのだろうか?


状況は掴めない。


ただ、わかるのは、おそらく、そいつが天井をぶち破って降りてきたということだけだ。


しかし、可能なのか?


あの、何人が踏んでもビクともしない、地上と地下とを隔てる壁を破壊するなんてことが?


それに、あの高さから落ちたら、普通死ぬ。


普通じゃなくとも死んでしまう。


そんな僕に答えをくれたのはそいつだった。


「あの、ここが夕暮れ時でいいんですかね?そこの金髪のお兄さん?」


そいつは夕暮れ時を知らない外部のものだ。


自然に身構えてしまう。


何かがおかしい。


ていうか、あれ?


今の金髪のお兄さんって…


「どうでしょう?もし仮にそうだとしたら、どうされるおつもりなのでしょうか?」


アランだ!


やはり、アランの声だった。


見ると、もうサークルの中にいる。


僕らはまだ観客席についている階段の真ん中までしかきていないのに。


「アラン、手出しは無用だッ!俺がやる!」


「そうですよ。僕らが仕留めます!こんな奴!」


叫び声が聞こえた。


誰があげた声かはまだ分かりかねる。


でも、確証はないけれど、おそらくサークルの中にいる二人のうちのどちらかだろう。


何せアランはサークルの中にいるのだから。


「あらあら、やっぱり威勢がいいですね~、まあ魚としては大いに結構ですが、人としてはどうなんでしょう?威勢がいいやつに限ってすぐ転ぶんですよね、ああ、これは、私の経験則なんですがね。あ、それと金髪のお兄さん、アランっていうんだね?よろしく。そぉーだなぁ~とりあえず、協力を取り付けた言ってとこかな?」


そいつは、この状況を何と理解した上でこんな言葉を吐けるのだろう?


あれ、いや、まてよ…どうして僕はそいつの声だけ認識できているのだろう?


こちらの観客席側じゃあ、お祭り騒ぎもいいところだというのに。


わからない、しかし、普通じゃない。


「アラン、どけ、こいつを叩き潰す!」


「流石に今のはちょぉっと聞き捨てならないですね~」


おそらくそいつの口車に乗せられたであろう、二人が叫ぶ。


しかし、アランは二人とそいつの間に立って動かない。


その表情は、真っ青だった。


やはり、そいつはまともではないということか。


そんなに、話が単純ではないということか。


それとも、そいつの心に何か重大なことでもあったのだろうか?


とりあえず、僕らは何とかサークルぎりぎりの観客席の最前列にたどり着いていた。


アランが、二人を片腕で制すると、押し殺した声で言った。


「協力とは?それに、少しばかり失礼ではありませんか?このような突然の訪問に加え、器物損害と」


「またまたぁ、わかってるんじゃないんですか?その表情はさぁ。私だって馬鹿じゃないわけですし。あんただってバカじゃないんでしょう?」


「ええ、わかってます。今、どうしたものか迷ってるんですよ。あなたの喉笛をこの場で掻き切ってしまうかいなかをね?」


「おお、こわい。しかし、私たちとしては平和に解決していただきたいんだがね」


緑の男は感情の見えない、声で言う。


今、彼は言ってみれば敵に包囲されている。


何百、と言う数の。


それなのに、少しも動じない。


この余裕は一体なんなのだろう?


「まあ、じゃあ皆さんの意見を求めましょうか。はーい。それではぁ、ボス・フォアゲートさんのことを尊敬してる方ぁ、挙手願いまーす!」


そいつが沈黙を作り出した。


こんな得体のしれないやつの呼びかけに答えるものなどいないだろう。


そいつはわざとらしく少しだけ間を開けてから、もう一度口を開く。


「あれあれ?みなさん、案外薄情ですねぇ?あ、それとも、あれかな?皆さん知らないんでしたっけ?」


男はみなともアランともなく虚空に向かって話を振る。


と同時にアランが黙り込む。


「………」


何が、起きている?


「じゃあ、お教えしましょう!そうしましょう!」


そいつは手をパンパンと音を立てて叩いた。


それだけの動作で、どうしてこんなに大きな音が出るのか?


ビビビビっと耳に痛みが走る。


「皆さん、今日ボスさんに会ってないんじゃないですか?それか、会いに行ったにもかかわらず、追い返されませんでしたか?どっかの誰かさん経由で。皆さん、ショックだったでしょう?でも、大丈夫。ボスさんが急に反抗期になったわけでも、調子を崩したわけでもありません。では、なぜでしょう?」


今度こそそいつの声は皆のココロをつかんだ。


観客席が、闘技場全体が、ざわめき立つ。


「そういやあ、俺、相談突っぱねられたなぁ」


「あ、それ私も。部屋の改装の金額がおかしくって講義に行ったのに、風邪だって」


「でも、考えたらおかしいよな?ボスが風邪なんか引くのか?」


「引いても、『再生』ですぐに回復するんじゃないの?」


「バカか!あれは記憶を代償にするんだぞ?本当に何も知らないんだな?お前ら、ボス様を呼び捨てにしたりして!」


なんて声が、叫びが、歯止めの効かないうねりになってここの空気を捻じ曲げていく。


僕の周りだけ空気が薄くなったような気がした。


なんだか、息苦しい。


しかし、それは発言者であるそいつのさらなる発言と共に収まった。


収まらざる終えなかった。


そいつが話し出す合図と言わんばかりにまたあの耳に痛い音を鳴らす。


皆が弾かれたように我に帰り、そいつの言葉に耳を傾ける。


一文字も落とさないように。


完全にそいつのペースだった。


「さぁて、皆さん!ではぁ、正解を発表いたしまぁーす!正解はぁ、こちら!って、あ、こちらなんてないんですけどね?あ、そうカリカリしないで下さいよ。わかりました。シンプルに言います」


ここで一度区切るとそいつは深呼吸なんかした。


どこまでもいけすかないやつだ。


しかし、付け入る隙があるようにも見えなかった。


その身のこなしは妙なくらいに整い、完成されていた。


穴とかムラがない動きだ。


やろうとしているのがたとえ、どれだけ無駄な行為であっても、その行為を実行する身体の方に隙は伺えない。


そうしてそいつは仕切り直しとばかりに、緑のベールの下で何やら構えたようだった。


目を凝らすと、手を自分の喉元に当てている?のがなんとか見えた。


しかし、それが何を表しているのかはわからない。


そして、ようやく男が口を開く。


この闘技場の全てのものが、男のふざけた動作の一部始終を固唾を飲んで見守っていた。


「ボス、フォアゲート、は、わ、れ、わ、れが、身柄を、確保、した。返して、ほし、くば、わ、れ、わ、れ、の、条、件をの、め!」


皆が固まった。


それから、数秒後、その石のように固定された首の位置をアランの方へ向ける。


みな、知っているのだ。


彼の力を。


彼は首を振っていた。


やるせない。


そんな雰囲気がひしひしと伝わってくる。


そして同時に、それはそいつの声をフィクションからノンフィクションへと作り変えてしまった。


皆が凍りつく。


誰も、口を開かない。


みな、わかってしまったのだ。


ことの重さが、深刻さが。


そんな皆の気持ちを代弁するかのように、アランが口を開く。


「で、なんなんです?条件ってのは?」


「そうですねぇ、とりあえず、奥で話しましょっか?」


場を支配したそいつは楽しげに言葉を連ね、歩きだす。


しかし、すぐに踵を返してアランの前へと戻ってくると、


「すみません、トイレってどこですか?」


なんて聞くものだから、僕はおかしくて笑いそうになったが、すぐ隣にいたごついおじさんの顔を見て、慌てて口を封じた。




この時の僕は、気楽だ。


気楽過ぎて泣けてくる。


でも、真実は僕らが思っている以上に、重く、深く、地下を揺らす。


震源が地上だなんて、おかしい。


でも、それはおかしいなんて言ってられないくらいの力で、僕らを揺らした。


もしかしたら、本当に折れてしまうかもしれない。


僕はそう、弱すぎて、脆すぎた。


ガラスのハートなんてよく言ったもんだ。


落としただけで、ガシャン。


でもさ、僕のは落とすまでもなかった。


すでに罅だらけだったのだから。




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