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【 悲報 】異世界転生して即死した俺、種族ゴーストで再転生!? ~唯一、俺を認識する少女と始まる異世界逆転生活~  作者: おでこ
第2章:安住の地は魔族領!? ゴーストの新生活

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第16話「ゴースト俺、少女と旅立つ」


 翌日。

 文哉とエリスは、いつもの路地裏で会っていた。


「頑張ったね、エリス」


 文哉が、優しく言った。


「うん……」

 エリスが、地図と鍵を握りしめていた。


「セレスティア村……私の、故郷」


「そこに行けば、君の力のことが――分かるかもしれない」


「うん……!」

 エリスが、嬉しそうに頷いた。


 けれど――すぐに、表情が曇った。


「でも……街の外に出るの、怖いな……」


「魔物が、いるからね」

 文哉も、それは理解していた。


 この世界は、人族と魔族が争っている。街の外には、多くの魔物が徘徊している。

 レベル5程度の弱い魔物から、レベル30を超える強力な魔物まで――様々だ。


(エリスは、戦闘能力がない……)


 文哉も、ゴーストになってからポルターガイストの力を得たが――それでも、魔物と戦えるほどではない。


(どうすれば……)


 文哉が、考え込んだ。その時――エリスが、文哉を見上げた。


「ねえ、フミヤ」


「ん?」


「私……行きたいの。怖いけど――行きたい」

 エリスの瞳には、強い決意が宿っていた。


「このまま、ずっとここにいても――何も変わらない」

「だから……勇気を出して、行ってみる」


 エリスが、拳を握りしめた。


「フミヤが、一緒にいてくれるなら――私、頑張れる」


 文哉は――その言葉に、胸を打たれた。

 エリスは、本当に――強い子だ。怖くても、前に進もうとしている。


(なら……僕も、覚悟を決めないとな)


 文哉が、エリスの前に――しっかりと立った。

「分かった。じゃあ、準備をしよう」


「準備?」


「ああ。旅の準備だ」


 文哉が、真剣な表情で言った。


「食料、水、地図、それから――護身用の武器も必要だ」


「ぶ、武器……?」


「念のため、だよ。魔物に襲われた時のために」


 エリスが、少し不安そうな顔をした。


「で、でも……私、戦えないよ……」


「大丈夫。僕が、君を守るから」

 文哉が、力強く言った。


「ゴーストの力で、できることを――全部やる」


「それに――」

 文哉が、少し考えるように続けた。


「エレナの『霊体使役』の力も、使えるかもしれない」


「霊体使役……」


「ああ。夜になれば、周りの霊体に頼んで――物を動かすことができるだろう?」


「う、うん……でも、それって……」


「戦闘にも、使えるかもしれない」

 文哉が、真剣な表情で言った。


「石を投げたり、枝を動かしたり――直接戦わなくても、魔物を撹乱することはできる」


 エリスが、目を輝かせた。


「そっか……私にも、できることがあるんだ……」


「ああ。君は、特別な力を持っている」

 文哉が、微笑んだ。


「その力を、一緒に活かそう」


「うん……!」


 エリスが、嬉しそうに頷いた。


 ◆


 その日の午後。文哉とエリスは――旅の準備を始めた。


 エリスは、僅かなお金で――保存食と水筒を買った。短剣も一本、購入した。


「これで……いいかな」

 エリスが、荷物を確認している。


 文哉は、その様子を――透明な姿で見守っていた。


(食料は三日分……水も十分ある)

(武器は短剣一本だけど……まあ、ないよりはマシだ)


 文哉が、『鑑定』で荷物をチェックする。


【保存食×6:鮮度90% / 保存期間 残り15日】

【水筒×2:容量満タン / 清潔度 良好】

【短剣:攻撃力+2 / 耐久度85%】

【エレナの形見の鍵:用途不明 / 古びているが頑丈】


 質素だが――これで何とかなるだろう。


「よし、これで準備は整った」

 文哉が、エリスに言った。


「明日の朝、出発しよう」

「う、うん……!」

 エリスが、緊張と期待が入り混じった表情で頷いた。


 その夜――エリスは、なかなか眠れなかった。明日から、初めての旅が始まる。

 怖いけれど――同時に、ワクワクもしていた。


(私の故郷……セレスティア村)

(そこに行けば――私の力のこと、分かるかもしれない)

(そして――フミヤのことも……)


 エリスの胸に、温かい気持ちが広がった。


(フミヤを、助けられるかもしれない)


 それが――エリスの、一番の願いだった。


 ◆


 翌朝。

 夜明け前の薄暗い時間。


 エリスは、荷物を背負って――家の前に立っていた。

 育て親は、まだ眠っている。文哉が、エリスの隣に浮かんでいた。


「行こうか、エリス」

「うん……」

 エリスが、深呼吸をした。そして――静かに、家を後にした。


 城下町の門は、夜明けと共に開かれる。エリスと文哉は――門の前で、少しだけ待った。

 やがて――門が、ゆっくりと開いていく。


「さあ、行こう」

 文哉が、優しく言った。


 エリスが――一歩、踏み出した。城門をくぐり――街の外へ。目の前には――広大な平原が広がっていた。

 朝日が、地平線から昇り始めている。


 エリスは、その光景を――じっと見つめた。


「綺麗……」

「ああ。綺麗だね」

 文哉も、同じ景色を見ていた。


 二人は――並んで、前を向いた。セレスティア村へ。エリスの故郷へ。そして――二人の未来へ。


 新しい旅が――今、始まった。



------------------------------------------------------------


【目的地】

セレスティア村:ルミナス王都から北東に三日の距離

 - ヴァランティエール家ゆかりの地

 - 山間部の小さな村

 - 「聖女の一族」の秘密が眠る場所


【エリスの装備】

【保存食×6:鮮度90% / 保存期間 残り15日】

【水筒×2:容量満タン / 清潔度 良好】

【短剣:攻撃力+2 / 耐久度85%】

【地図:セレスティア村への道のり記載】

【エレナの形見の鍵:用途不明】


【エリスの決意】

- 自分の力の秘密を知りたい

- フミヤを助けられる方法を見つけたい

- 怖くても、前に進む勇気を持つ


【判明した情報】

- エリスの母親の名前:エレナ

- ヴァランティエール家は「命を操る力」を持つ聖女の一族

- 両親は迫害から逃れてルミナスへ

- 育て親はエレナと何らかの深い関係があった(詳細不明)

ついに文哉たちが旅立ちました。

ここからどのような展開になっていくのでしょうか?

次回もお楽しみしてください!明日も更新予定です!

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