第三章72 【10月31日/初等部4年生活動中】7/悪戯ピクシーの覗き見レポート1
【ミッドナイト・プレイヤー/真夜中の選手】の中には、好奇心が旺盛な者も居る。
悪戯好きで有名な【キューティア】はその1人であった。
【キューティア】は【ピクシー】と言う妖精の一種である。
【ピクシー】の特徴は20センチほどの小人で普段は透明で人間には見えないとされている。
ただし頭に四葉のクローバーを乗せると姿を見られるようになると言う特徴を持つ。
この人に見えないと言う特徴を利用して、物を勝手に移動させるなどの悪戯をよくしていた。
その日もちょっとした悪戯をしようととあるラボに忍び込んだ。
そこにはよく解らない道具やメモらしき物がたくさん散らかっていた。
【キューティア】は、
『うわぁ~、汚ったなぁ~。
掃除して無いのかなぁ~。ちょっとしたゴミ屋敷だねぇ』
とつぶやいた。
いつもは民家に忍び込む事が多かったのでこの中の光景が珍しかったのだ。
どうやら家主は留守の様だ。
そこで【キューティア】は、辺りを見回してメモなどを読んでみることにした。
『え~っと、何々・・・
人間がその存在に脅威を感じる要素を2つ挙げれば【超】と【謎】である。
【超】とは、その域を【超える】と言う意味であり、自分には勝てないと言う劣等感を味わうため、人は脅威と感じる。
また、【謎】とは、解らないと言う意味である。
人は解らない事に対して、恐怖を感じる。
故に、【超】と【謎】は人の脅威たり得るのである。
・・・なんだこりゃ?』
とつぶやいた。
メモの意味がわからなかったからだ。
続けて、
『こっちは何だ?
群体人間?
【群体】とは無性生殖によって増殖した多数の個体がくっついたままで、一つの個体のような状態になっているものの事を言う。
主に動物や藻類に対して使われる言葉となる。
人間で【群体】と言う言葉が使われる例は無かったが、【金髪の少女】と【銀髪の少女】と呼ばれる2人は【群体人間】と言う言葉がぴったり当てはまると言わざるを得ない。
1人の人間でありながら多数の人格を持ち、その他の人格を他の器に移す事によって、本心(主人格)と連動して動く事が出来るものと思われる。
どちらも大変興味深い【被検体】であると言える。
不思議と私もこの被検体2人と運命の様な物を感じるのは何故だろうか?
やっぱり解らない?
なんのこっちゃ?って感じだなぁ~』
とつぶやいた。
続けて3枚目を覗く。
『【銀髪の少女】から【人造人間】の姉妹に2つずつ人格を移動させる事に成功した。
次は【超造人間】に7つの人格を移動させる実験を開始する。
これが成功すれば、1人の人間の群体から別々の意思でつながる別の群体として分ける事が出来る事になる。
【金髪の少女】からは、人格をコピーして、【アンドロイド】に転用させる実験をスタートさせた。
これも成功率がかなり高い実証実験となりそうだ。
うん、これも意味がわからない。
何をしてる人だろこれっ?』
と感想を述べた。
彼女の覗き見は続く。




