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都立夢異世界部活学校(とりつゆめいせかいぶかつがっこう)/第3章  作者: 羽絶 与鎮果(うだち よしずか)
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第三章53 【10月30日/初等部4年生活動中】25/【芳一】のデートプラン2

 【芳一】のバイトの休憩時間の話は続く。

「じゃあさ、彼女への誕生日プレゼントとか何かの記念日って何かしたりしてたの?」

「え?何でっすか?」

「いや、【唯野君】、変わってるから、サプライズプレゼントとかも変わっているんじゃないかって少し興味があってね」

「え?まぁ、変わっていると言えば変わっているのかも知れませんね」

「どんなサプライズしてたの?」

「サプライズって言うか、何も言わないでプレゼント出してもどうせ相手にサプライズが来るって解っていると僕は思うんすよねぇ~」

「え?何で?」

「だって誕生日とか、記念日になったら何かプレゼントするってありきたりじゃないっすか。

 だから、プレゼントは初めから渡すって伝えていましたね」

「それじゃ、サプライズじゃないじゃない」

「そうかも知れませんね」

「彼女つまんないと思うよ」

「いや、驚かせるのに、サプライズにする必要はないっすよ。

 要は発想の問題です」

「発想?」

「そうっす。予め彼女に予算の範囲内で、自分が好きな物10種類挙げてもらいます」

「まさか、10個もプレゼントするの?」

「違いますよ。プレゼントするのは、その中の1つだけです。

 それなら、何がプレゼントされるか解らないから彼女もドキドキするでしょ?

 しかも、それは自分が欲しいと言ったものの中からの選択です。

 さらに言えば、僕がその中から選んだプレゼントにちょっとオマケを付けてアレンジしたらそれもサプライズになると思いますよ。

 彼女が選んだプレゼントの中に、プラスアルファで付けるんすよ。

 思ったものよりも良いものが出て来たら喜ぶと思いますけど?

 そう言ったサプライズをしていましたね。

 駄目っすか?こういうやり方って?」

「いや、凄いね、君。

 見かけによらないね、君、色んな女をたらし込んでるんじゃない?」

「いや、今までで4人だけですね。

 上手く行かなくて、みんな破局してますけど。

 結局考え方が合わなかったっていうか」

「君、ホントにモテ無かったの?」

「モテ無かったっすよ。少なくとも、僕はそう言う認識でしたけど?」

「そうかなぁ~、君なら色々付き合えたんじゃない?」

「まぁ、単純に愛より夢を取ったって事っすね。

 楽しい事が好きだったんですよ。

 それと、人が恋人作ったから自分も作ったなんて真似がかっこ悪いと思ってたんで。

 誰と誰が付き合おうと僕は僕。

 相手が見つからなかったら、付き合う事も無いし、その間に自分の好きなこと。

 夢を追えるからまぁ良いかってね。

 それに発明とか、漫画や小説、アニメとか色々覚えたいものとかやりたい事が多くて、まともに恋愛している余裕は無かったですね。

 こういっちゃなんだけど、やりたい事、自由にやっている方がデートしているよりずっと楽しかったですからね。

 デートは結局、僕がしたい事を相手に押しつける様な感じか相手のしたいことを僕がやらなくちゃならないと言う感じでしたからね。

 100パーセント趣味の合う相手にはまだ一度も巡り逢ってないですね。

 だから、全然今のままで平気っす。

 姉や兄からは結婚したら?と言われることもあるけど、僕は結婚が幸せの全てとは思って無いんで。

 それよりは1度しか無い人生なんでしたいことをする人生を歩きたいと思ってます。

 だって、学生時代は勉強で、社会人になったら仕事って、いつ本当にしたいことをしているんですか?

 僕はただ、何となく、惰性で生きたくないんです。

 したいことをする。

 そう言う人生を歩きたいですね。

 だから、一般的な家庭の幸せってのは求めてないですね。

 子供は大好きですけど、子供なら姉や兄の子供が居ますしね。

 それで僕は十分ですよ」

「やっぱ、変わっているわ、君」

「そうですかね?僕にとってはこれが普通ですよ。

 他の人と同じ様な人生って楽しいですか?

 僕は嫌ですよ」

「変人だな、君は。人と違う事を全く恐れないんだね」

「そうですね。人と違う事、全然怖くないです、昔から。

 それより、気持ち悪くないっすか?みんな一緒って?

 量産人間みたいで、僕は逆に嫌っすね。

 人間は1人1人違うから良いんすよ。

 面白いんです。みんな一緒ならつまんないっすよ」

 と言う話をしていた所で休憩時間が終わったのだった。

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