第三章33 【10月30日/初等部4年生活動中】5/遅れて来た者達2
続いて、【美術品】を化身として顕現させる【2体目の怨魔体】と契約した【13作の仕掛け絵本】を作ろうとしている1人【リゼット・サルヴェール】/女性フランス名について語ろう。
彼女は、芸術の都としても知られるフランスのパリ出身である。
彼女は、【13作の仕掛け絵本】で【怨魔体】と契約したが、彼女がその気になれば、他の作品でも【13作】までなら特別な作る事が出来る自信を持っていた。
そう言う意味では【マルチアーティスト】と呼んでも良い才能を持っていた。
つまり、作ろうと思えば、【芳一】の様な特別な【小説】や、【能活】の様な特別な【アニメ】、【神宮姉妹】の様な特別な【漫画】はもちろん、他の【選ばれし者】の得意とする【ジャンル】で特別な13作までなら作る事が出来る【万能型の天才】と呼べる。
だからか、なかなか彼女は、本気になれなかった。
なぜならばやればあっさりと出来てしまうからだ。
簡単過ぎて手応えが無いのだ。
それに、何故か13作作った時点で、全部飽きてしまう。
それが、24作作れば契約出来る【御神体】ではなく、13作作れば契約できる【怨魔体】に選ばれた理由である。
適当に選んだ【仕掛け絵本】で【怨魔体】に選ばれたが、別に【仕掛け絵本】じゃなくてもかまわなかった。
選ばれた後も、なかなか行動に移す気持ちになれず、そのため、他の【選ばれし者】達から遅れを取ることになったのだった。
【選ばれし者】の中でも彼女の特権とも言えるのが、【選ばれし者】の【権利】を他者に【貸す】事が出来ると言うものがあり、その力を今まで他の【部員】に貸し出していて高みの見物を決めていたが、ある事があって動くことになったのだった。
やる気の無かった彼女がやる気を出すきっかけになったのは、何となく作った【人形漫画】が、【シークレット・キャラクター・フェスティバル/秘密個性のお祭り】の【特下級真似っ子大会】の【招待状】が届いた事だった。
ちなみに、【瑠璃】には、【最下級真似っ子大会】の招待状が届いている。
【真似っ子大会】とは、【神魔】の座を脅かす7つ?の内の1つ、【シークレット・キャラクター・フェスティバル】を真似たお祭りの1つであり、7つのランクの内、【瑠璃】に届いた【最下級真似っ子大会】は一番下、【リゼット】に届いた【特下級真似っ子大会】は下から2番目である。
そう、下から2番目なのである。
彼女は天才の名を欲しいままにしてきた。
それがよりによって下から2番目というのが彼女のプライドを傷つけたのだった。
【人形漫画】とは、漫画のラストに登場するキャラクターを精巧に作った人形にして、漫画のイラストでは無く、その人形を【漫画のラスト】に漫画の中に入れ込み、ポーズを取らせているという作り方をしたものである。
その人形は取り外して遊ぶ事も出来ると言う斬新なアイディアを評価されて、【真似っ子大会】が認めたのだが、下から2番目の評価というのがショックだったのだ。
それで、今まで本気で取り組んでこなかった彼女は本腰を入れて、創作活動をする事にしたのだった。
彼女は初めてなにくそと思ったのだ。
そこで、彼女もまた、【夢異世界部活学校】の本場とも言える【日本】に行くことを決意するのだった。
そんな訳で遅いスタートになったが、彼女も日本行きを決めたのだった。
日本行きを決めた理由はやはり、【芳一】にある。
日本を調べた所、発想力では彼女の上を行くと思える才能を彼のサイトで感じたのだ。
彼女は、既存の様々なジャンルを網羅してきたが、新しいジャンルというのは開拓して来なかった。
今回の【人形漫画】が初めてなくらいだ。
だが、【芳一】はポンポン、新しいジャンルを開拓し続けている。
これは、彼女には真似出来ない芸当、つまり勝てないと思わせてしまった。
【リゼット】は、【彫刻絵画】を作っていると言う【銀髪の少女】に対しても同じように思っていたが、【銀髪の少女】の所在は解らないので【芳一】を目指す事にしたのだった。
ちなみに、【銀髪の少女】には、【真似っ子大会】では無く、それどころか本家本元の【シークレット・キャラクター・フェスティバル(SECRET CHARACTER FESTIVAL)/秘密個性のお祭り】の招待状が届いていたと言うのは言わぬが花であろう。




