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都立夢異世界部活学校(とりつゆめいせかいぶかつがっこう)/第3章  作者: 羽絶 与鎮果(うだち よしずか)
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第三章31 【10月30日/初等部4年生活動中】3/懲りない3人に力を提供

 【都立夢異世界部活学校】の運営側に罰を受けて、寝ている間、【夢】を見れなくなり、【悪夢異界厳罰監獄】に投獄されている【芳一】の元カノ3人【優香】、【純奈】、【恵】は、奇妙な印象のミステリー・テラーから、【特殊召喚士】としての【力】を譲り受けた。

 その【特殊召喚士】とはどういったものを言うのか?

 それは、【召喚術】の方法が特殊であると言うことになる。

 召喚したい対象を複数選び別々の場所から一カ所に召喚する事で、【融合召喚】すると言う【召喚術】であり、複数の対象が1つになる事で、【新たな生命体】となり、【ゲノムインプリンティング】により、最初に見た存在を【親/主人】と認識し、命令に従うと言う召喚方法となる。

 これは本来、【ミステリー・テラー】より強大な【謎】の1つ、【特稀秘匿召喚士】が仕える複数の【召喚方法】の1つである。

 【特殊召喚士】はその劣化版であり、【融合召喚】したものが、融合を維持出来る時間は、24時間までとなり、24時間経ってしまうと元通りに戻ってしまう。

 また、【特稀秘匿召喚士】は、どの場所からでも自在に【融合召喚】出来るが、【特殊召喚士】は、あらかじめ、【召喚魔方陣】を複数箇所に描き、その上に立っている対象のみ【融合召喚】出来るので、生き物を【融合召喚】するのは難しいと言える。

 狙った対象が上手く、【召喚魔方陣】の上で立っているとは考えにくいので、ほとんどの場合は対象を捕まえて、その場に拘束しておく必要があり、そうなると、召喚された時、拘束された状態で召喚されるなどいくつもの欠点があるのだ。

 また、【融合状態】になっている時、元の【召喚魔方陣】が何らかの影響で、消されてしまうとその時点で【融合】が解けてしまうという欠点もあり、非常に脆い召喚術となっている。

 【融合率】で表現すれば、【特稀秘匿召喚士】が【融合召喚】したものは95パーセント以上の【融合率】だが、【特殊召喚士】が【融合召喚】したものは、50パーセントを切る【融合率】なので、融合したものが大ダメージを負ったりした場合も何かのショックで、融合が解けてしまう場合もある。

 そして、【特稀秘匿召喚士】が使える【召喚術】は【融合召喚】以外にも複数出来るが、【特殊召喚士】が使える【召喚術】は、非常に不完全な【融合召喚】のみである。

 その点からしてみても非常に浅い【謎】を纏った存在と言う事になる。

 嫌がらせとしては有効だろうが、【敵】としては、本来の力を持った【芳一】から考えれば、【雑魚レベル】と言えるだろう。

 そう言う力を元カノ3人は授かったと言うことになる。

 だが、そんなレベルの低い力でも要は使いようである。

 相手が油断をすれば、弱者でも強者を殺す事が可能である様に、

 階段1段から転げ落ちても打ち所が悪かったら死ぬ様に、

 膝下までしかない水でもおぼれ死ぬ事がある様に、【芳一】の隙を見つければ十分有効性のある力であると言っても良い。

 弱者は弱者なりの戦い方があるのだ。

 どんなに姑息と言われようと最後に立っていた方が勝利という考えである元カノ3人はこの力を得ただけでも【芳一】への嫌がらせを考えるには丁度良い材料を得たと言っても過言では無かった。

 そう、彼女達は懲りない3人だった。

 何か面白くない事があった場合、それを他人のせいにして、逆ギレして、嫌がらせをすると言うタイプの人間だったのだ。

 3人は早速、この力を試す事にした。

 最初は、のら犬やのら猫で試したが、どうしても動いてしまうので、対象を生き物ではなく、【物】に変えて試す事にした。

 まずは、代表として【恵】が試す事になった。

 【召喚魔方陣】を2カ所に描き、片方に、だるま、もう片方にこけしを置いて【融合召喚】した。

 すると、【恵】の前に、だるまとこけしが混ざった状態で召喚されてきた。

 元がだるまとこけしで生き物では無いので、動く事は無いが、2つの要素が混ざった状態で召喚されるのは確認出来たのだった。

 元カノ達にとっては生き物で【融合召喚】をするのが1つの課題と言えるのだった。

 元々技術力が無い彼女達がこの【能力】を使いこなすにはしばらく時間が掛かりそうだが、【ミステリー・テラー】の本来の目的、【大きな謎】を【小さな謎】で蓋をするという役目はしっかりと果たしていた。

 【小さな謎】が【芳一】の周りに出だしたので、最も【大きな謎】である【曖昧な謎】は、息を潜めて行ったのだった。

 【ミステリー・テラー】は、

『余りにも規格外の【謎】だったので、蓋が出来るかどうか不安でしたが、どうやら何とかなったみたいですね・・・』

 と安堵の声を発したのだった。

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