第三章30 【10月30日/初等部4年生活動中】2/ミステリー・テラーの暗躍
【芳一】達、力ある3名から【謎】の具体化を意味する【数字】を抜き取った【曖昧な謎】。
その動きを危惧する別の【謎】があった。
【芳一】の公式ストーカー、【フィナレエンデ】とも会話したことがある【ミステリー・テラー(謎/神秘の語り手)】、もしくは、【ミステリー・ヒストリー・テラー(謎/神秘の歴史の語り手)】である。
彼?自身も【謎】の存在であり、彼?は、【謎】と【現実】のパワーバランスを調整する【バランサー】でもあった。
【謎】が余りにも強大になりすぎるのを制御する仕事をしている。
このままでは、【曖昧な謎】の動きが活発になりすぎて他の全ての動きが霞んでしまうと危惧した彼?は、別の【謎】を動かす事によって、【曖昧な謎】の動きを一時的に止めようと動き出した。
【謎】と言うものの性質は、活発な動きを見せる【謎】が表に出てくると、見えにくい何かとしての特殊な特性からより大きな【謎】であればあるほど、逆に奥に引っ込んでしまうものなのである。
それが強大であれば強大であるほど、それよりも小さくて、より身近な、より答えに近い浅い【謎】で蓋をしやすくなるのである。
わかりにくい表現かも知れないが、人の興味は広大過ぎる謎は興味が持続しにくく、答えが出そうで出ない様な謎が近くにあった方が逆に興味をひくという訳である。
大きすぎる【謎】ほどすぐに解けないので結局、後回しにされるため、必然的に、後ろに引っ込む事になるのである。
【ミステリー・テラー】が自らの【謎】よりも強大で【曖昧な謎】より虚弱な【謎】は11種類知っている。
だが、自らよりも強大な力を持つ【謎】を彼?の意思で動かす事は出来ない。
だが、【ミステリー・テラー】は、ある特技を持っている。
それは、【謎でも何でも無かった物事】に【謎】を纏わせると言う【力】である。
この力を持ってすれば彼?よりも弱い【謎】を作る事が出来る。
この力で、強大な【謎】に対して的確な位置でかりそめの【謎】で蓋をして、【現実】が【謎】に対してレベルが追いつくまで時間を稼ぐ事が出来たのだ。
こうして、【ミステリー・テラー】は、世の中を調整しているのだった。
彼?は【謎】を調整する【謎調整職人】でもあるのだ。
【ミステリー・テラー】は、
『さて、今回の対象は3人(【芳一】、【金髪の少女】、【銀髪の少女】)ですか。
それぞれどういった【謎】で蓋をしましょうかね?・・・』
とつぶやくと、【ミステリー・テラー】よりも強大な【謎】の1つ、【特稀秘匿召喚士】と呼ばれる、非情に珍しい【召喚】をする【謎の存在】の【劣化コピー】となる、【特殊召喚士】を作り出した。
【特殊召喚士】は本家となる【特稀秘匿召喚士】の足下にも及ばないほどの実力しかない【薄っぺらな謎】であるが、【蓋】の役目をするには十分おつりが来ると【ミステリー・テラー】は考えたのだった。
【特殊召喚士】は、【複数の何か】を一箇所に召喚する事により、複数の別の何か?同士を融合させて、新たな何かを生み出す事が出来る存在であり、その力を持って【弱い謎】を生み出すことが出来る者達の事である。
この力をつい先日、罰を受けたばかりの【芳一】の元カノ3人【優香】、【純奈】、【恵】に与える事にした。
この3人は、【芳一】に対して逆恨みをしている。
なので、丁度良く、【芳一】の周りを引っかき回してくれると【ミステリー・テラー】は判断したのだ。
結論から言えば、【特殊召喚士】としての力程度を得たところで【芳一】には勝てない。
勝てないが、他の【謎】を引き寄せない役目は果たせるのだ。
同じように、【金髪の少女】と【銀髪の少女】の周りにも同じ様な関係にある存在に、この力を与え、彼女達の周りに、【曖昧な謎】が近づかない様に対処する事にしたのだった。
【特殊召喚】は、【夢異世界部活学校】とは無関係の力である。
不思議なことは、【夢異世界部活学校】だけではないと言うことである。
他にも地球上には不思議な事柄があり、【ミステリー・テラー】は他の不思議な事柄を持ち込んできたと言う事になるのだった。




