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都立夢異世界部活学校(とりつゆめいせかいぶかつがっこう)/第3章  作者: 羽絶 与鎮果(うだち よしずか)
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第三章29 【10月30日/初等部4年生活動中】1/マエストロの誤算

 夜が明け【10月30日 木曜日】になった。

 結局、【マエストロ】が解き放った刺客、【芳一の元カノ】4人は【芳一】と会うことは無かった。

 【芳一】が【都立夢異世界部活学校】から姿を消したからである。

 彼は、【脳内緊急会議】で自分の【夢】の奥から招集され、途中から不在となった。

 そのため、【桔梗】や【瑠璃】と会うことも出来なかったが、不在となる前には、【龍馬】や【能活】、【神宮姉妹】などには会えている。

 【マエストロ】は、【芳一】の【危機回避能力】を見誤っていたのだ。

 彼は、くじ運がない。

 ずっと買っていた【宝くじ】でずっとつけていた番号をその週にたまたま買わなかったら、その番号が一億円当選したため、自分にはくじ運が全く無いと思って買うのを止めたくらいにくじ運が無い。

 だが、絶体絶命のピンチを回避する能力は人並み外れて持っていた。

 彼は何度も命の危機を回避しているし、追い詰められても何処かから助け船が出たりする人生だった。

 そう言う意味では金銭運は低いが、命は神掛かった強運で守られてきた人生なのだ。

 だから、今回の【芳一】の元カノ達を使った、悪巧みも彼女達と出逢わないと言う方法で、それを回避していた。

 元カノ達は、【マエストロ】の【異能】で限られた時間しか、【都立夢異世界部活学校】に居られなかった。

 そのため、この脅威は逃げ回っていれば回避できるものだったのだ。

 【芳一】が意図して行った行動では無かったが、そう言う強運で助かっていた。

 元カノ達だけでなく、【芳一】に悪意を持って接しようとした者達も彼のよく解らない強運に困惑する事が多い。

 それを【マエストロ】は調べていなかったのだ。

 結局、元カノ達は、【芳一】捜索に時間を費やし、その間、【桔梗】が彼女達を見つけて【都立夢異世界部活学校】の運営側に通告し、元カノ達は1人ずつ捕まって連行されていった。

 元カノ達だが、

 【1人目元カノ】/【20歳の仮面を付けたナース姿】になっていた【八木(やぎ) 優香(ゆうか)】37歳は、結局、28人の男性部員から、【スキル】を奪っていた。

 【2人目元カノ】/【18歳の仮面を付けたセーラー服姿】になっていた【村西(むらにし) 純奈(じゅんな)】34歳は、16人の男性部員から【スキル】を奪っていた。

 【3人目元カノ】/【19歳の仮面を付けたウェイトレス姿】になっていた【倉持(くらもち) (めぐみ)】33歳は、14人の男性部員から【スキル】を奪っていた

 【4人目元カノ】/【18歳の仮面を付けたチアリーダー姿】になっていた【石川(いしかわ) 真緒(まお)】、ペンネームは【小鳥遊(たかなし) 聖良(せいら)】32歳は、最後まで、【キス】して【スキル】を奪う事に抵抗を持っていて誰からも【スキル】を奪わなかった。

 と言う結果に終わっていたので、【優香】、【純奈】、【恵】の3人に対しては夢ある【部員】から力を奪ったとして、【悪夢異界(あくむいかい)厳罰監獄(げんばつかんごく)】に収監されるのと【夢異世界部活学校】への永久入部禁止命令が下された。

 【真緒】については、【都立夢異世界部活学校】への不法侵入と言う罪は犯したものの、誰のスキルも奪わなかったと言う事と、彼女はオリジナル作品が作れないと言う絶望を持っていて、彼女なりには創作活動に対して努力をしていたと言う事、きっかけはどうあれ、【夢異世界部活学校】の【存在】を知ってしまったと言う事などが考慮され、オマケのオマケと言う【特例】で、【都立夢異世界部活学校】への【体験入部】を【制限つき】と言う条件で【入学】を許可された。

 【制限つき】と言うのは、【7次属性】となる、【部活見学】が認められないと言うことである。

 普通の【部員】は、【部活見学】をしてどういった【部活】があるか確認して【部活】を選ぶが【真緒】はそれが認められていないため、何も解らない状態で、【部活】を選ばなければならない。

 【部活選択】のために用意されている3日間も無いため、即答で、【部活】を決めなくてはならないため、【他の部員】と比べて不利な状況からスタートしなくてはならないがそれが彼女に与えられたペナルティーである。

 他に選択肢が与えられなかった【真緒】は、唯一、活動の内容を知った【ゲーム制作部】を部活として選ぶしか無かった。

 それがどんなに苦手な事であってもだ。

 また、【ハロウィン文化祭】の間は、【ゲーム制作部】の特例期間であるため、【真緒】が参加する事が出来るのは、【ハロウィン文化祭】が終わった11月1日からである。

 もちろん、部活の先輩となる【芳一】に対して悪意を持って接したら、即刻、【退部】で他の三人と同様に、【悪夢異界厳罰監獄】に収監される事もある。

 また、【芳一】達の様に、【飛び級制度】も利用出来ない。

 【真緒】は20年間、【部活動】をやりきって初めて【句点で区切られるどんな願い】も叶えられる事になる。

 そう言う【保護観察期間】の様な立場でのみ、【部員】となる事を許された。

 【真緒】にとっては茨の道だが、初めて彼女の元に、道が示されたのだった。

 それを受けた【真緒】は涙を流し、

「【芳一君】と別れなかったら、もっと色んな景色が見えたのかな?

 私、バカだ・・・【芳一君】が眩しすぎて目をそらしてしまった。

 私にもう少し勇気があれば・・・」

 と少し後悔したのだった。

 【真緒】は更に、司法取引として、【マエストロ】の情報を【運営側】に報告した。

 そして、【マエストロ】は黒幕から、【夢異世界部活学校】に追われる立場になったのであった。

 証拠が固まりしだい、【マエストロ】は逮捕される。

 【マエストロ】は、【辰巫女】に認められるどころか、証拠隠滅に奔走する事になったのだ。

 策士策に溺れるとはこの事だった。

 【マエストロ】の失脚により、残りの【禁断体12英傑】が11名の【辰巫女】と直接交渉するチャンスを得た事になったのだった。

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