第三章22 【10月29日/初等部4年生活動中】22/【マエストロ】と元カノ
【芳一】は、【龍馬】との勝負で時間を使い、3時間ほど費やした。
その後、【能活】や【ゲーム制作部部長】の勧めもあった【男臭】と【女香】をそれぞれプレイして居て、【ゲーム制作部】としてのサクラの役目としてのノルマの時間も、後、30分と言った所だった。
その頃になって、【イリーガル・イグジスト/存在する非合法】となる【無冠の才覚者】の1人、12の【特別な絡繰り時計/永遠時計】を作る【絡繰り時計職人】の【コードネーム】/【マエストロ(大巨匠)】が【ハロウィン文化祭】に仮装した女性4人と共に乗り込んできた。
もちろん【マエストロ】自身も仮装している。
【マエストロ】は、【禁断体】の1体、【2体目の禁断体】で【翁】を化身として顕現させる1体と仮契約を結んでいて、【夢の異世界】の中でのみ【異能】が使える。
彼は12作の【絡繰り時計】を作っているので、【12の物語の力】を顕現させる事が出来る。
その中の1つ、【時計仕掛けのプリンセス】の【力】を使って、【時計の針】が1周回るまで、つまり【12時間】だけ、一般人を【夢の世界】に取り込むことが出来る。
これは彼が【童話】を元に作り出した、好きな【夢】を体験出来ると言う【物語】設定を込めた【絡繰り時計】の力となる。
ただし、その力の対象者を4人で振り分けているので、1人あたり、3時間まで【一般人】を【都立夢異世界部活学校】に参加させる事が出来ると言うことになっている。
この力を使って、予め調べ上げていた【芳一】の元カノ4人と会っている。
元カノ4人が、【芳一】が成功しかけていて彼に再アタックしようとする様にし向けたのは、実は、この【マエストロ】である。
彼女達4人を金(10万円)で雇い、【芳一】を落とした者には、前金の十倍の報酬を払うと言っている。
彼女達は、【マエストロ】の導きで一時的に、【絶望】を味わい、【都立夢異世界部活学校】に通う権利を仮習得し、この時間帯になってようやく、【ハロウィン文化祭】に侵入する事が出来たのだった。
【マエストロ】70歳は、【20歳の仮面を付けた軍服姿】、
【芳一】の元カノの4人、
【1人目元カノ】/【八木 優香】37歳は【20歳の仮面を付けたナース姿】、
【2人目元カノ】/【村西 純奈】34歳は【18歳の仮面を付けたセーラー服姿】、
【3人目元カノ】/【倉持 恵】33歳は【19歳の仮面を付けたウェイトレス姿】、
【4人目元カノ】/【石川 真緒】、ペンネームは【小鳥遊 聖良】32歳は【18歳の仮面を付けたチアリーダー姿】、
にそれぞれなっている。
【ハロウィン文化祭】では仮装さえすれば肉体や性別の設定も自由に変更可能であるため、みんな若い肉体を得て行動している。
【優香】は、
「へぇ~、ここが【夢の異世界】ってやつねぇ。
面白そうじゃない。こんな楽しいイベント、選ばれた人しか参加出来なくて、私達にはその資格が無いなんて不公平ね。
ぶっ潰してやりたいわね、こういうのって」
とつぶやいた。
【純奈】は、
「3時間限定ってのが引っかかるけど、彼を落とした人が賞金、総取りって事で良いのよねぇ?」
と言った。
【マエストロ】は、
「あぁ、そうだ。その通りだ。そのための手段は問わない。
ただし、追い出されたら、自己責任だ。その時は私は関知しないので」
と言った。
【恵】は、
「あんな優男、落とすのは簡単よ」
と言い、【真緒】は、
「要は誰が一番早く見つけ出せるかって事ですよね?」
とにやついた。
全員、金に目が眩んでいる。
【芳一】と久しぶりに逢えると言う喜びは無い。
ただの金づるとしか思っていなかった。
欲望にまみれた彼女達が今、動き出した。




