第三章17 【10月29日/初等部4年生活動中】17/【ハロウィン文化祭】に参加しよう
【芳一】はいつもより早めの【部活】を開始した。
【芳一】は【現実世界】の【RPG】/【ダーク&ハーツ2】の【なれの果てピエロ】の【仮装】をして、大体、【大学生】くらいの【肉体】になっている。
やはり、これくらいの【年齢設定】が一番活発に動けるだろうと考えての設定だ。
【仮装】していると【桔梗】や【瑠璃】が解らないが、予め、【仮装】した姿を描いた【イラスト】を2人に送っているので、彼女達に見つけてもらえるはずである。
【ダーク&ハーツシリーズ】を作った【メーカー】は、現在無く、【なれの果てピエロ】は当時から人気の無い【キャラクター】で主要キャラクターでも無く、ゲーム中、ちょこっとしか登場しなかったキャラクターなので、【ネタ】が被る事は無いと思ってのチョイスだったが、2人は、
「あの・・・もうちょっと、良いキャラクターは無かったんですか?」
「【瑠璃】も、ちょっとこれは・・・」
と大不評だったが、
「まぁまぁ、お祭りだから」
と言って、変更しなかった。
2人は、2日目と3日目は別の【キャラクター】にして下さいと言っていたので、とりあえず、それで採用と言うことになっている。
ちなみに、2人の希望で、【2日目】は、【バーチャルキャラクター】の【ウルフバトラー】の【色違いバージョン(スタンダードカラーだと他の人と被る可能性があるので、色を金色からピンクに指定している)】、【3日目】は、【芳一】が【新ペンネーム】/【頼田 異放置】として作っているイメージキャラクター3キャラ(男性と幼女とファンシーな生き物の3パターン)の【男性バージョン】の【コスプレ】をして欲しいと言うリクエストがあったのでそうする予定である。
【桔梗】と【瑠璃】も3日間、【芳一】に合わせて、毎日、違う【仮想】で会いに来るとの事だった。
と言う訳で、【芳一】は、【なれの果てピエロ】の格好をして、【能活】の【ブース】へ向かった。
【能活】は進級しているので、既に在籍して居ないが、これまで【ゲーム制作部】に在籍していた【元部員】達の当時作った【ゲーム】で、本人の許可のあるものは、【ハロウィン文化祭】で【展示】が可能となっている。
でなければ、現在の【部員】達が【作ったゲーム】だけでは、ショボイ【文化祭】になってしまう。
なので、【元部員】達が残してきた【ゲーム】あっての【ハロウィン文化祭】と言える。
特に、【初等部4年生】なので、【テレビゲーム】を残して来た【能活】のブースは大変人気があった。
理由はほとんどが【ボードゲーム】だからである。
【初等部4年生】の【実力】では、なかなか【テレビゲーム】をまるまる一本作ると言う事は難しく、作った内、【テレビゲーム】を14本も残してくれた【能活】のブースは客を喜ばせるのに十分だった。
【芳一】は、
(僕がサクラをする必要ないんじゃ?)
とは思ったが、約束は約束である。
5時間は【能活】の【ブース】で【テレビゲーム】をする事にした。
【能活】が残してくれた【ゲーム】は、
【格闘ゲーム】6本、【RPG】3本、【パズルゲーム】1本、【リズムゲーム】1本、【レースゲーム】1本、【シューティングゲーム】1本、【シミュレーションゲーム】1本となっている。
色とりどりの【ゲーム】があり、どれをやろうか迷う所だったが、【部長】がやるなら、【男臭】か【女香】をやって欲しいと言っていたので、ほぼ迷うことなく、そこに向かった。
【RPG】なども興味あるが、24時間で出来る事は限られているので、【ハロウィン文化祭】の期間では中途半端に終わるだろうからあまりお薦めではないと言うのは理解出来る。
やはり、短い時間で1プレイ出来る、【格闘ゲーム】がお薦めだと言うのは確かだと思った。
【芳一】は、
「さて、【ハロウィン文化祭】に参加しますか」
とつぶやいたのだった。