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薄紫の幻想
夜の藤棚は・・・・・
昼の藤棚とはまた違った形姿を
光の中で見せていた・・・。
「満開を迎えて・・・・・
ライトアップされて
それはそれは綺麗らしいよ・・・」
彼にそう誘われて一緒に来てみたら・・・
「わぁー」おもわず歓声をあげるくらいに
数えきれない花房が垂れ下がっていて
それは 闇の中から薄紫の幻想が
まるで降ってくるみたいで・・・。
そんな・・・・・
藤棚の中に入ったら
わたしも大津絵に題をとった
黒の塗り笠に藤づくしの衣装で
藤の花枝をかたげている
歌舞伎舞踊の演目の
藤娘・・・。




