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妖防第六分団  作者: 山梨瑞木
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係長と主事

 「係長、採用に関してのこの文書、これってどういうことですかね」


 「要はさ、採用すんのはバカでいいって言ってるのよ。ただ全員バカじゃ回らないから少しは賢いやつ入れろってこと。

 この文書以外にも色々通達がきてるわ。死んだら保障が面倒だから家族の少ないやつにしろだとかさ」


 「なるほど。結構危険な仕事になるんですかね。」

 

 「なると思う。妖獣なんてどこに出るかわかんねぇし、警察や自衛隊が間に合わなきゃ駆除に向かわなきゃならんしな。

 つーかさ、結局のところコスパの良い兵隊が欲しいんだよ。」


 「真っ当な人間きますかね」


 「来るわけねぇだろ。ちょっと足りねぇやつばっかじゃねぇの」


 「ふふっ。そうでしょうね。お荷物な人が集まるんでしょうね」


 「ああ、そうだな。ちなみに俺たちは今後、妖防官とかいうのに任用替になるって話だ。」


 「ええっ!ボクも!つーかなんすかソレ。」


 「半分民間人が危険業務に関わるってのに、市役所の人間が安穏としてるわけにゃいかんだろってことらしい」


 「なんでボクらなんですか?」


 「お前さ、今日なにやってた?」


 「──ケーキ食べながら文書読んだだけです」


 「俺はパソコンの電源を入れただけ」


 「──お荷物ってことですか」


 「かもな……。まぁ腐っても正規職員だ。妖防官って言ってもさ、各妖防分団の調整とかの仕事をやるんじゃねーの」


 「具体的に決まってないんですか」


 「これから決まるらしい。とりあえず妖防団員と同じように妖防学校で研修受けろってさ」


 「はぁ……」

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