解せぬ
あれは、なんだったのだろう・・・
「二点で321円になります。」
チンするご飯は一人暮らしの味方だねーとか考えてる私を見て、レジのお姉さんが怪訝そうにしていた。
んん?
「えっと、お箸をつけていただけますか?」
そう言った時の、まるで信じられないものを見るような表情。
帰りの道すがらも、それが気になって仕方がなかった。
家に近づくと、三匹の子猫が飛び出してくる。私に、まとわりつくように並んで走る姿はものすっごく愛くるしいが、蹴飛ばしてしまいそうで気が気でない。
アパートの軒下で生まれた子猫たち。
あっしにはかかわりのねえことでござんす・・・が、毎日の買い物に猫缶が増えた。
ほら君達、少し待ちたまえ、今開けてあげるからと、レジ袋の中を覗いたとき、謎は全て解けた。
いやいや、お姉さん、私んじゃないから!
私がその時に買ったのは、チンするご飯と猫缶がひとつだけだったのでした。
お読みいただき、ありがとうございます。
謎は、とけましたか?