第二個 関西弁バトル
目が、覚めた。
というより、覚まされた。
誰にって?
妖精。
ちょ、待って!「あ、こいつもうだめだ」みたいな目で人を見ないでくれ!
んで、まぁ。妖精に起こされたんですよ。
ここどこだって聞いたら[ちょこの国]って言われたもんで「あ、こいつもうだめだ」っていう目で見たら、頭をひっぱたかれました。
オマケに、
「ちょぅ待てやぁ!なんやねんその視線は!」
とも言ってた。
まぁ私もそこは冷静さを取り戻して、
「信じられるわけないやろ。ワシを何年生だと思ってんねん。」
「何でお前まで関西弁になってるんよ!!」
「あ、すまん。ついノリで・・・」
「ノリで!?ノリで関西弁になるんかっ!?」
「んで、まぁ、ここはどこ?」
「せやから、ちょこの国やて。」
「あっほかーーーーい!!」
我慢できなくて、勢いよく突っ込んでしまったよ。
「な、何やねんお前!」
「ちょこの国なんて存在すると思ってんのか!?このドグサレ妖精!妖精なんてコロポックルが限界やぞ!!」
「限界もクソもないっちゅーねん!!現にワシは存在しとるわ!!」
あ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
沈黙。
そこで私は、
「あほか!空気がつらいねん!」
またもつっこんでしまいました。
「ぅおぅ!?だから何でお前まで関西弁になってるんよ!ノリか!?ノリなのか!?ノリが必ずしも許されるとは思うなよ!」
「やかましいねん!アニメだって[だって俺、王子だもん]で済まされる世界なんだよ!だからノリもセーフだ!」
「セーフって!!どこまでがアウトでどこまでがセーフなん!?」
「妖精」
私は、妖精に言い聞かせるように言った。
「そこはつっこんだら負けだ。」
「ちょぉ待てやぁ!!負けるか!!負けてたまるか!!」
「待てるかぁ!つっこみのタイミングがお笑いの命やねん!!」
「別にお笑いは目指してないわ!!」
「だまらっしゃい!それが出来ない奴は関西の恥やねん!」
「関西育ちでもない奴が、何を語っとんのや!」
「お前こそ関西育ちじゃないやろが!マフィア風情が何をほざいとんのや!」
「マフィアじゃないねん!お前は漫画の見すぎや!」
「だまっとり!そこまで言うなら地獄道やってみぃや!」
「できん!普通にできんよ!!」
口喧嘩関西弁verを繰り返してる間に、本当につっこむところを忘れていた。
「妖精、お前の名前はなんやねん」
「そうやなぁ・・・関西のまどんn」
「はい、関西のメリー・ポ●ンズやね☆」
「ちゃうねん!関西のマドンナとでも呼びぃや!」
「うーん・・・じゃ、ながいから[窓]な。」
「それはないやろ!」
「じゃあ何にすればいいっとねー!!!!」
「いきなり口調変わったぁぁぁ!!」
「んで?何にすればいいとね」
「じゃあ・・・ちょこの妖精・キャンディ☆ロットで。」
「ネーミングセンス悪っ」
「じゃあ何にすればいいっとねー!!!!!」
「さぁ。ムキ太郎でよくね?」
「お前のほうがネーミングセンス悪いがな!!」
「だまっとれやマフィア風情が!!!」
「マフィアじゃないってさっき言ったやろうが!!」
「黙れムキたろぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「そっちこそ黙れやネーミングセンス悪男!!!!!!!」
妖精 の ムキ太郎 が 現れた! ▼
・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
なんか、気づいたら戦闘モードになってる。
どうする? ▼
たたかう ←
まほう
どうぐ
や、どうするって言われても・・・・
どうする? ▼
ころす ←
まほう
どうぐ
よし!殺すぞ!
ちゅどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!
ちょこの国(ムキ太郎曰く)では、漫画ちっくな爆発音が鳴り響いたと言う。




