第一個 始まりはバレンタインデー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・コレ、何?
2月14日、朝8:00。
そう、今日はバレンタインデー。
私は誰にチョコをあげるわけでもなく、ただいつもどうりに登校した。
登校中、彼氏いない暦十四年の私をあからさまにバカにしたようなフインキをかもしだすバカップル達がいたので、私の愛犬の田村をバカップルの元へ離してやった。
あ、田村は凶暴だからね。・・・というのも、田村を拾った当時にお父さんが田村に噛み付かれて病院送りになったからだよ。
・・・・うわ、またバカップル発見。
アツッ。地球温暖化の原因はこいつらだな。
私はその場から離れ、校内に入った。
下駄箱のふたを開ける。
すると中からドサドサドサ。
チョコレートだったびょん☆
んで、冒頭に戻る!
・・・あのね皆さん。お分かりかと思うけど、私はおんなのこだよ。
今日はバレンタインデーで、女の子が男の子にチョコを渡す日だよ。
なのに、
なのに何で私の下駄箱にチョコレートがあるんだぁぁあぁぁぁぁぁ!!!!!!
あのね私、そんなに男前じゃないし、運動神経良くないし、成績はヤバいし、特別美人でもないし、図工が得意ってだけで、それ以外に何にも取り柄無いよ。
・・・・・・あ、そうか。
取り柄の無い私にチョコが届くなんておかしいなら、そう!これは別の人の下駄箱!
私は下駄箱のふたを閉めた。
うそーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!
これ、私のやんけ!!!
それなら考えられることは一つ!!
チョコを入れる人が下駄箱を間違えた!!
私は、チョコレートの包装紙に書いてある宛名を見た。
うそぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!!!!!
宛名に・・・[成瀬 歩]って!!
・・・・・・・・・ん?
・・・あぁ、私の名前?成瀬 歩だよ。
ちょぉ待ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!
このチョコって私宛て!?
ちょ、私の乙女としての道が大ピーンチ!!道が崩れていくよ!
・・・・・・・・・・・・あ、そうか。
コレって、新手のイヤガラセだろ?
ん?どこがって?いや、あれでしょ。中に裁縫針とか入っちゃってたりするんだよ。
・・・・・・・・・・・やってやろうじゃねぇの。
私は喧嘩を売られるとさ、どうしても買いたくなっちゃうんだよね。
それって、普通じゃない?
え?普通じゃないって?
まぁどうでもいいよ、そんなんw
じゃぁ、
いっただっきまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁす!
あれー?
頭くらくらする。
まさに[思考回路はショート寸前☆]ってやつ?
あー・・・・・・・・・もう、脳内で何語ってんのかさえわからんくなってきた。
もしかしてポイズン入ってた?
あー・・・・・もしかしなくても[ポイズンクッキング]ってやつ?
・・・・・・・・・・・・・・・・あ、もうだめだ。
さようなら現世☆
アリベ出る血☆☆
ここで、私の意識は消失した。